パフォーマンスもトップクラス
dynabook V82は、最新のCore i7を搭載した2in1であり、その性能が気になるところだ。そこでベンチマークテストを行ってみた。利用したベンチマークプログラムは、「PCMark 8」、「PCMark 7」、「ファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク」、「CrystalDiskMark 5.2.0」である。PCMark 8とPCMark 7については、レノボ・ジャパンの「ideacentre AIO 510S」と「Yoga 3」の結果も参考として挙げた。
PCMark 8やPCMark 7のスコアは、ほぼ全ての項目でCore M-5Y10cと128GB SSDを搭載した「Yoga 3」やCore i5-6200Uと1TB HDDを搭載した「ideacentre AIO 510S」よりも、dynabook V82が上回っている。
ベンチマークテスト | |||
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項目 | dynabook V82 | ideacentre AIO 510S | Yoga 3 |
CPU | Core i7-7500U | Core i5-6200U | Core M-5Y10c |
ストレージ | 512GB SSD | 1TB HDD | 128GB SSD |
- | - | ||
PCMark 8 | |||
Home conventional | 2946 | 2426 | 1747 |
Home accelerated | 3630 | 2992 | 2183 |
Creative conventional | 2998 | 2373 | 1621 |
Creative accelerated | 4490 | 3309 | 2547 |
Work conventional | 3303 | 2687 | 2289 |
Work accelerated | 3637 | 3848 | 3266 |
- | - | ||
PCMark 7 | |||
PCMark score | 5341 | 2873 | 3277 |
Lightweight score | 3206 | 2157 | 2199 |
Productivity score | 2516 | 1591 | 1494 |
Entertainment score | 3843 | 2764 | 1962 |
Creative score | 10158 | 5520 | 6355 |
Computation score | 17363 | 12572 | 7473 |
System storage score | 5218 | 1633 | 5296 |
Raw system storage score | 4882 | 353 | 4639 |
ファイナルファンタジー XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークの結果は、下の画面キャプチャの通りで、1280×720ドット高品質(ノートPC)のスコアは1926で、「設定変更を推奨」であったが、1280×720ドット標準品質(ノートPC)のスコアは3125で、「やや快適」という結果になった。画質設定を標準以下にすれば、ファイナルファンタジー XIVも十分遊べそうだ。
CrystalDiskMark 5.2.0の結果は、下の画面キャプチャの通りで、SATA接続のSSDとしては、シーケンシャルリードはトップクラスであるが、シーケンシャルライトは最速というほどではない。
東芝が誇る“全部入り”PCであり、パワーユーザーにお勧め
dynabook Vシリーズは、東芝がこれまでにdynabookシリーズで培ってきた技術を惜しげもなく投入した、いわば”全部入り”PCである。特に、今回レビューした最上位のdynabook V82は、顔認証と指紋認証の両方に対応し、CPU性能も高い、まさにフラッグシップモデルと呼ぶにふさわしい製品だ。もちろん、価格も決して安いわけではないが、それだけの価値はあるといえる。今まで何台ものPCを使ってきたパワーユーザーにこそ、お勧めしたい製品だ。きっと満足できるだろう。