安心の専用アダプターが本体に付属するのは◎
インターフェイスは、本体の左奥に電源入力用のThunderbolt 3のType-Cコネクタとマイク/ヘッドホン端子を、右奥にはおなじみUSB3.0のType-A端子を装備している。
最近のモバイルノートはType-Cのみを搭載する機種が増えているが、まだマウスもUSBメモリーもメモリーカードリーダーもType-A接続のままの人が多いはずだから、これはとても親切な設計である。
Type-Cのほうも、使っているマシンが増えてきたので、ACアダプターの使い回しができて便利だ。さらに親切なのが、Type-Cに接続するトラベルアダプターが本体に付属していることだ。
Type-Cのみ搭載のPCを発売しながら、純正オプションのI/Oアダプターを発売していないメーカーも多い。ユーザーは恐る恐るサードパーティー製品を買って試さなければならない。純正品がそれも付属しているというのは、特にこういう過渡期には、ユーザーにとってありがたい配慮である。
このアダプターには、D-sub15ピンのアナログRGB 、4K出力が可能なHDMI端子と、USB 3.0のType-A、RJ45(LAN)端子を内蔵しているだけでなく、裏側にACアダプターをつなぐためのType-C入力がある。つまり、電源を供給しながらインターフェースを利用することができるのだ。
このトラベルアダプターは実測で98グラムと軽いので、カバンに入れっぱなしでも苦にならない。欲をいうとSDカードリーダーも内蔵してほしかったところだ(取材中使いたいものですいません)。
キーボードは、最初にも出てきたように、たわまない。これは、軽量モバイルノートの欠点としてよく出てくるハナシなのだが、発表会で内部を見たのだが、なんとキーボード本体とボディのキーボード面は数十本ものビスで固着されているという。組み立てるのがたいへんそうだが、とにかく打ちやすさとタワまない堅牢性を実現するためここまでやってしまったということである。
メインキーの間隔は19ミリと余裕の配列で、キートップは小さめだが、東芝製パソコンでおなじみの0.2ミリのくぼみがつけられていて打ちやすい。キートップの表面は艶消しで落ち着いた雰囲気で、なおかつ、バックライトも内蔵しており、暗くても視認性は高い。このバックライトは設定ソフトによってなんと3段階も明るさを選べる。やりすぎ感もあるが、省エネにも役立つのだ。
★
1週間持ち歩いて、社内外で使いまくったが、やはりボディの固さとバッテリーの持ちの良さをイチバン強く感じた。自分の性格上、不便になるほどの省エネ設定は嫌いなのだが、それでも不思議なくらいバッテリーが減らないのだ。なのに、“A列車”で息抜きしたいときには、ビューンとスピードが出るし、それでも熱くはならないのが安心なのである。
液晶も明るくて鮮やかなうえ、ノングレアなので、明るい場所でも不自由はない。ただいまどきとしては縦1080ではなく1200ドットの16対10を採用してほしかった。あとは個人的には英語配列キーボードとLTEモデムが選べれば間違いなく最強モバイルノートなのである。