【12/17(土)開催 1日で基礎がわかる6時間集中講義セミナー・再度追加開催】
ディープラーニングはIT技術者の新常識、だから基礎からきちんと学ぶべき
2016年11月28日 19時00分更新
学生50人を集めたディープラーニングの学習・開発環境コミュニティを運営
「ディープラーニング」という言葉が登場して、今年で5年になります。ただ、最初は「バズワード」に過ぎなかったこの言葉が、今では、現実のITの世界を大きく変えようとしています。それは、現代のIT技術を牽引しているGoogle、Facebook、Amazon、Microsoft、BaiduといったIT企業のディープラーニング技術を中心とする人工知能に対する、最近の取り組みを見れば明確です。NVIDIA、Intel、ARM、AMDといったハードウェア・ベンダーも、全力でAI技術をハードウェアで支えようとしています。
重要なことは、こうした変化は、IT技術の内部にとどまらず、我々の生活全般を大きく変えていこうとしているということです。PCやインターネットや携帯電話の登場と普及が、我々の生活を変えたのと同じような変化が起きると思います(あまり目には触れないのですが、それらを背後で支えているグローバルなネットワークとクラウドの成立も、IT技術の変化としては重要です)。
その変化は今始まったばかりです。我々の生活に対するそのインパクトは、インターネットやモバイルやクラウドより、さらに広く深いものになるのではと僕は考えています。また、現在の技術ではうまく対応できない問題も数多くあり、AI技術の完成形が見えているわけではありません。その意味では、AI技術の探求は、長い時間をかけて進んでいくはずです。
IT技術者は、こうした新しい変化に備えなければなりません。それは時代がIT技術者に求めているものでもあります、それでは、何から始めるべきでしょうか?
僕のIT技術者に対するメッセージは、「まず、学ぶことから始めよう」というものです。昨日までは誰も知らなかったことが、明日には常識になることがあります。ディープラーニング技術もきっとそうなります。
僕は、今、NVIDIAさん、さくらインターネットさん、孫泰蔵さんからリソースの提供を受けて、学生に無償でディープラーニングの学習・開発環境を提供するMaruLaboというコミュニティを運営しています。現在、全国から50人ほどの学生がジョインしています。
この年末から来年のはじめにかけて、MaruLaboの学生さんたちと一緒に、クラウド上でのディープラーニングのハンズオンを開催します。クラウド・ベンダーとしては、Googleさん、AWSさん、Microsoftさんが協力してくれて、3か所でハンズオンを行います(https://goo.gl/eUiT8e)。直近のハンズオンは、12月20日、Googleさんで行います(https://tfug-tokyo.connpass.com/event/45679/)。
ハンズオンが、ディープラーニングの「初心者」(ディープラーニングに関心はあるが、実際に動かしたことはない人という意味です)を対象としているので、9月に角川アスキー総研で行った「6時間集中講座」を再度(正確には3度目ですが)開催します。僕は、ディープラーニング技術の学習に関しては、ハンズオンが、一番有効だとは思っていません。複雑なものは、一定の時間をかけて、きちんと基礎から学ばないと、短時間、手を動かしたから何かがわかるということは、あまりないはずです。ハンズオンを希望する方は、ぜひ、こちらの6時間集中講座の受講も検討ください。
孫泰蔵さん・西村真里子さんより
9月25日に開催の「6時間集中講座」では、その後、MaruLaboをリソース面でサポートいただくことになったMistletoeの孫泰蔵さん、「HEART CATCH」を起業された西村真里子さんが受講してくれました。お二方のコメントをいただいていますので、紹介させていただきます。
「これからの時代の必須技術であるニューラル・ネットワークやディープラーニング。ウェブや関連書籍は出始めているものの、”フロンティア"であるがゆえに、きちんと体系化され、かゆいところに手が届くのような解説が絶対的に不足していると感じていました。そのような中、丸山先生の6時間講義はニューラル・ネットワークの原理、関連技術や最新動向までを体系化して解説されており、それまでの私の疑問に明快な解を与えてくれました。さらには新たなインスピレーションすらをも得られる素晴らしいもので、新しい時代を切り拓くすべての人に受けてもらいたい条項必須の講義と考えております。」
Mistletoe 孫泰蔵
「人工知能、ディープラーニングは世界中のサイエンティスト・エンジニアが現在進行形で最適解を研究している現場であることを講義で学びました。つまりは、フロンティアの一人として活躍できる場が沢山用意されているということ。丸山先生が講義冒頭で『人工知能を創るには人間の知能が必要であり、機械に我々を学んだ事を伝える必要ある』とおっしゃったことはまさに!です。いま我々が学び参画することが大事であることを体感できる講義でした。あとはエンジニアとしては”Variant"に実世界の犬や猫、我々人間の行動などを扱うことができるので、いままで以上に"愛"をもってエンジニアリングできる分野だと確信しています。」
丸山不二夫(まるやまふじお)
東京大学教育学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。稚内北星学園大学学長、早稲田大学大学院情報生産システム研究科客員教授等を歴任。オープンソースのコミュニティ活動に積極的に参加。日本Javaユーザー会名誉会長。日本Androidの会名誉会長。クラウド研究会代表。近年では、日本のIT業界がグローバルな技術イノベーションの一翼を担うことを目標に、連続講演会「マルレク」を主宰し、クラウドコンピューティングや人工知能などの技術について講演を行っている。
IT技術者の新しい常識「ディープラーニング」の基礎が一日でわかる「ディープラーニング入門6時間集中講義」
【開催概要】
■日時:2016/12/17(土)13時~19時(受付開始・開場12時30分)
■会場:角川第3本社ビル 3F(東京都千代田区富士見1-8-19)
■参加費:6,000円(税込)
※マルレク個人協賛会員の方は、および学生の特別割引も行っています(申し込みサイトをご覧ください)
■総合司会:遠藤諭(角川アスキー総合研究所)
■■参加登録はコチラから!(Peatixの予約ページに遷移します)■■
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