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エレコム30周年記念モデルが俺たちを狙い撃ちに来てる

士郎正宗デザインのアニソン特化型ハイレゾイヤホンが凄い

2016年11月29日 11時00分更新

文● 飯島範久 撮影●篠原孝志(パシャ)、高橋智 編集●村山剛史/ASCII

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ハイレゾ版「EHP-SH1000SV」のパッケージには、反射率の異なる黒インクで士郎正宗氏のサインが入っている

ハイレゾ高音質とアニソン向けチューニング

 イヤホンという機能性と妥協なき音質へのこだわりを詰め込むための要件をクリアしつつ、士郎正宗デザインらしい外観の両モデル。では、それぞれの製品の特徴を見ていこう。

EHP-SH1000SV
 こちらは、ハイレゾ製品なので徹底的に高音質へのこだわりが伺える。まず、ハウジングは高剛性なオールアルミを採用。2ウェイデュアルダイナミックドライバー方式を採用。12.5mm径の低・中域用と11.6径の高・超高域用のワイドレンジで、高解像なハイレゾ音源が楽しめるつくりだ。

アルミ製ハウジングを採用していることもあり、ずっしりと重量感がある

 マグネットには高磁力ネオジムマグネットを使用。2つのドライバーは向き合うような形で同軸上に配置し、同相駆動する「Axial Same Phase Drive System(アキシャルセイムフェイズドライブシステム)」を採用している。これにより力強くクリアな音質を実現した。また2つの磁気回路による反発磁力により磁束密度を高め、ハイレスポンスな駆動を可能にしている。

 高・超高域用のドライバーは、外磁型ダイナミックドライバー「ELECOM Torus External Magnet Driver(イーテムドライバー)」を採用し、超多重層フィルム(MLF)の振動板と軽量なCCAW(銅クラッドアルミ線)ボイスコイルと相まって、キレのあるクリアな高域を再現。また、ドーナツ型のボールピースを採用することにより、低域側ドライバーの音をストレートに音導管に届けられ、重厚な低音を生み出している。

2つのドライバーを向かい合わせて配置することで磁気回路の反発磁力により、磁束密度を高められ、レスポンスのよい駆動を実現

 左右のグランドケーブルは独立分離化した4線を採用。静電ノイズや電磁ノイズを減少させ、コトの広がりと引き締まった低音を実現。MMCX端子を採用したリケーブル(着脱式コード)を採用することで、好みのケーブルに切り替えられるのも特徴だ。なお、3極タイプと4極タイプの2種類のケーブルを同梱し、音楽プレーヤーは3極、スマホのようなマイク付き端子の場合は4極を使うようになっている。

 またコントローラーを装備したマイク付きコードも付属しているので、利用シーンに合わせて切り替えられる。奥行2段階で調整可能なデプスフィットイヤーキャップはSMLの3種が付属。専用ケースも用意されているので、持ち運びにも便利だ。

パッケージの中身は、かなりもりだくさんな内容

EHP-SL100Aシリーズ
 もう一方はハイレゾではないのだが、低価格ながら音質に対する妥協は感じられないモデルだ。“永遠の、17歳へ”というキャッチフレーズに象徴されるとおり、アニソンのようなボーカルと曲調に合わせたチューニングが施されているのが最大の特徴で、それを前面に謳っている製品も珍しい。

L字型のデザインで、装着感もよく耳にフィットしやすい

 10mm径のダイナミックドライバーを採用し、チタンコートされたPETフィルムによる高剛性振動板により、豊かな低域と明瞭感のある高域を再現。振動板の表面には40本のリプを設け、歪みの少ないリニアな出力特性を実現している。

 軽量なCCAWボイスコイルを採用することで、振動レスポンスが向上し、よりワイドレンジでクリアな音質とネオジムマグネットによるダイナミックで切れの良い低域を再現できる。

10mm径のダイナミックドライバーに、チタンコートされたPETフィルムの振動板を採用。豊かな低域と明瞭感のある高域を再生する

 こちらも、デプスフィットイヤーキャップがSML3種付属。マイク付きモデルは、着信応答/通話終了スイッチを装備し、スマホに挿して通話も可能だ。

 あと、注目なのがパッケージデザイン。アジアで活躍する4人のイラストレーターに依頼し、各色のイメージに合わせた4人の女性キャラがパッケージ全面に描かれている。イヤホンの色は4色あるが、こうなると本体の色で選ぶか、好みのキャラクターデザインで選ぶか、悩んでしまうところだ。

「EHP-SL100A」シリーズのパッケージはキャラクターの全面印刷。こうして店頭に並んでいたら、本体を選ぶというより、好きなキャラクターを選ぶ感じになりそうなパッケージデザイン。これは目を引くでしょう

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