わずか数センチサイズに込められた世界観を堪能
「意外にいい音」のエレコムがまたもイヤホンの新製品を発売! なんと、ハリウッド版制作中の『攻殻機動隊』や『アップルシード』でお馴染みの士郎正宗氏がプロダクトデザインを担当した。
イヤホンのデザインを手がけるのは初めてだが、士郎正宗氏の世界観が小さなイヤホンに凝縮されている。また、エレコム設立30周年記念モデルとしての側面も持つ、スペシャルな製品だ。
士郎正宗氏とエレコムとの関係は、今回が初めてではない。2002年にエレコムから発売されたマウスのデザインを手がけている。その斬新なデザインは当時かなり評判になった。それから14年の年月が過ぎ、今度はイヤホンのデザインを手がけることになる。その開発の顛末は、「士郎正宗開発日記」と題し11回に渡って書き綴られている。
イヤホンカタログの収集から始まり、そのうちイヤホン自体を収集し、商品としての要求と、イヤホンとして必要な要素を含めつつ、さまざまな制約のなかでデザインを生み出さなければならない。開発時におけるいくつかの葛藤の末、完成したのが次の2モデルだ。
2つの士郎正宗モデル
今回発売されたのは、高音質とデザイン性を両立させたハイレゾモデルと、いままでありそうでなかったアニソンに最適なチューンが施されたコスパの高いモデルだ。
EHP-SH1000SV
ハイレゾモデルの「EHP-SH1000SV」は、見た目からしてゴツゴツした感じでつや消しの銀色が鈍く輝く、士郎氏の世界観を感じさせるデザイン。見た目どおり、ズシリとくる重さを感じるが、耳に装着するとうまい具合に分散されるのか、それほど重くはない。そして、存在感バツグンの外観が耳から覗くので、ちょっと自慢したくなる製品だ。実売価格は3万2100円前後。
EHP-SL100Aシリーズ
一方、アニソンに最適なチューンを施した「EHP-SL100A」シリーズは、「EHP-SH1000SV」ほどの重厚感はないが、L字型のハウジングデザインとそこからのびるケーブルとの接合部分が、蛇腹のような感じで非常に凝ったデザイン。色はブラック、シルバー、ルビンレッド、カッパーピンクの4色。マイク付きとなしのモデルがあり、実売価格はそれぞれ2600円前後/2100円前後。