Illustratorではズーム表示がスムーズ
「Adobe Illustrator」(以下、Illustrator)では、編集中の画像表示でGPUアクセラレーションの効果を感じられた。特に効果が高かったのが、ズーム表示だ。
GPUアクセラレーションを有効/無効にした状態で作業してみると、画像の拡大/縮小表示のレスポンスがまるで違うことに驚かされる。機能が無効になっていると表示倍率を1段階変えるごとに一瞬の間が感じられるのだが、GPUアクセラレーションが有効になっていると瞬時に狙った倍率に変えられるのだ。Illustratorでの作業でも、GPUの有無によって作業効率が大きく変わるに違いない。
Photoshopではフィルターの処理時間が高速化
最後に、「Adobe Photoshop」(以下、Photoshop)での検証結果を紹介しよう。Photoshopではプレビュー表示よりも、フィルター処理時の効果が高かった。たとえばフィルターの効果をリアルタイムでプレビュー表示する場合、GPUアクセラレーションが無効だと結果が反映されるまでに7~8秒かかるのだが、機能が有効になっていると2~3秒程度で終わるのだ。
処理が軽めのフィルターや解像度が低い画像では、それほどGPUアクセラレーションの効果を感じられないかもしれない。高度な作業を行なう方ほど、GPU搭載のメリットを強く実感できるはずだ。
高性能なCPUとSSDの効果も見逃せない
以上の検証結果から、クリエイティブな作業には高性能なGPUが必要不可欠であることがおわかりいただけただろう。さらに「XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル」では、CPUとストレージの性能についても注目したい。
Core i7-6700HQは4コア/8スレッドで動作するCPUで、動画のエンコードや複雑な画像処理などが行なわれる場面で大きな力を発揮する。また、ストレージに使われているPCIe接続のSSDは一般的なHDDよりもはるかにアクセス速度が高速であるため、ファイル出力にかかる時間を大幅に短縮できるのだ。さらに4K解像度の液晶ディスプレイは映像が非常に高精細で、拡大しなくても写真や動画の細部を確認できる。「XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル」はまさに、クリエイティブ用途には最強の15.6型ノートなのだ。
主なスペック | ||
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製品名 | XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル | XPS 15 プラチナ |
直販価格(税別) | 23万9980円(2016年11月10日現在) | 17万9980円(2016年11月10日現在) |
本体素材 | 外部シャーシ:CNC削り出しアルミ加工、パームレスト部:カーボンファイバー | |
本体色 | シルバー | |
CPU | Intel Core i7-6700HQ(2.6GHz、ターボ・ブースト利用時最大3.5GHz、4コア/8スレッド) | |
メインメモリー(最大) | 16GB(最大32GB) DDR4-2133 | 8GB(最大32GB) DDR4-2133 |
ディスプレー(最大解像度) | 15.6型 4K Ultra HD(3840×2160ドット)、タッチ、Corning Gorilla Glass NBT | 15.6型 フルHD(1920×1080ドット) |
グラフィックス機能 | NVIDIA GeForce GTX 960M(2GB GDDR5) | |
ストレージ | 512GB PCIe SSD | 256GB PCIe SSD |
光学式ドライブ | ー | |
LAN機能 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac、2×2) | |
インターフェース | HDMI端子、USB 3.0端子×2、USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3対応)端子、Bluetooth 4.1 | |
メディアカードリーダー | microSD/SDHC/SDXC対応 | |
カメラ | 720p webカメラ | |
サウンド機能 | ステレオスピーカー、ヘッドセット端子 | |
本体サイズ | 約幅357×奥行き235×高さ17(最薄部11)mm | |
重量 | 約2kg | 約1.78kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) | |
オフィス | なし/Microsoft Office Professional Premium/Home & Business Premium/Personal Premium |
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