このページの本文へ

ファーウェイ通信 第33回

プロが作例を示しながらアドバイス!

プロカメラマンに聞く! 「HUAWEI P9」のダブルレンズカメラの使いこなし術

2016年11月14日 11時00分更新

文● 加藤肇、アスキー編集部 編集● ASCII.jp

sponsored

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ワイドアパーチャ撮影は後でピント位置を変えられるので
まずはいろいろと試してみるべし

 さて、カメラはやはり撮ってみないと始まらない。ここからは、岡田氏による作例と解説で、HUAWEI P9のダブルレンズカメラの活用法を紹介していく。

 HUAWEI P9の撮影機能の目玉とも言えるワイドアパーチャ撮影だが、ボケをうまく使った写真を取るのはなかなか難しい部分もある。岡田氏は「ボケの効果を活かした写真では、ピントを合わせる位置によって印象が変わる。撮影後にピント位置を変えることができるワイドアパーチャ撮影でいろいろ試してみると勉強になるはず」とコメント。下の作例のように、同じ構図でピント位置を変えてみるのがオススメだ。

ピント位置を撮影後に変えることでこんな写真に

 また岡田氏からは「ボケかたも考慮したい。あまり単調な背景よりも、光源などが入っているほうがキレイに見えるから」という実践的なアドバイスも。

ボケさせる部分に光源が入るようにアングルを変えると印象が違ってくる

 さらに、「ボケだけが絞りの効果ではない。F値を大きくして全体にピントを合わせたほうが良い結果になる場合もある。被写体によって最適な絞りの効果を考えよう」というポイントも示した。これは、以下の作例を見ればおわかりだろう。

ボケ度合いをただ一番強くするだけでなく、絞りの効果を場面に合わせて変えてみるのも1つのテクだ

モノクロ撮影は歴史のある被写体との組み合わせが良し
コントラストを強めにするなど、一工夫があるとなお良し

 HUAWEI P9のカメラの特徴の一つであるモノクロ写真についても、印象的な写真を撮るための実践的なアドバイスがあるという。岡田氏によると「レトロな印象を受けるモノクロ写真は、神社など歴史のある被写体との相性が良い」とのこと。これは、下の作例がわかりやすい。

寺社仏閣や古い建物などはモノクロ写真にマッチしやすい

 また、下の1つ目の作例のように「光の陰影が造り出す模様の美しさも、色が無いモノクロ写真のほうがより印象的に見える」という特徴もある。さらに下の作例は街の景色が写り込んだショーウインドーを撮ったものだが、「カラー写真だと乱雑に感じるところを、モノクロ写真では非日常的な空間に演出してくれる」とのこと。ワンランク上のモノクロ写真を撮るコツだと言える。

色がないモノクロ写真だけに、光の陰影や写り込みなどを活用するといい

 最後は、プロならではの作例。「あえてISO感度を上げてノイズ感を出し、さらにコントラストを強めに設定した。明暗が強調された、ドキュメンタリーのような力強い写真にしてみた」とのことだが、とてもスマホカメラで撮影したとは思えない作品になっている。一度は試してみてほしい上級テクだ。

明暗を強調することで、写真全体から感じるインパクトが大きくなっている

夜景は三脚で固定すると◎
ホワイトバランスの設定を変更すると印象が変わる

 続いては、夜景撮影でのコツ。下の作例のように、キレイに夜景を撮るにはどうしたらいいのだろうか。

小型三脚でHUAWEI P9を固定。PROモードでISO感度50・シャッタースピード2秒・ホワイトバランスを蛍光灯に設定して撮影

 下の2つの作例は、オートで撮影した写真(左)と三脚固定しマニュアルで撮影した写真(右)だ。オートで撮影してもそれなりにキレイに撮れるものの、拡大して細部を見るとISO感度が高くノイズや解像感の低下があるのが、下の比較画像ではわかる。「多少の手間はかかるけれど、三脚で固定してマニュアルで撮影したほうが、よりキレイな夜景が撮れるのは間違いない」と言う。

「オート」での撮影

「マニュアル」での撮影

マニュアル撮影では三脚で固定して、ISO感度を小さく、シャッタースピードを長くすることで細かなところが潰れることなく、撮影できている

 夜景撮影でのアドバイスはもう一つ。「夜景は色味を変えると印象が変わるので、ホワイトバランスの設定を変えてみるのも面白い」とのことで、HUAWEI P9の撮影では、「ホワイトバランスの設定アイコンが表示されるPROモードなら、設定変更も簡単だから試してみてほしい」とのこと。下の作例は4種類のホワイトバランスで撮った写真を並べたものだ。

WB曇

WB蛍光灯

WB電球

WB太陽光

 カメラとしての性能が高いHUAWEI P9のダブルレンズカメラならば、カメラにはちょっとうるさい、写真好きの探究心にもバッチリ応えてくれるのは間違いない。岡田氏の作例と解説を参考に、ワンランク上の作品作りを楽しんでみてはいかがだろうか。

カテゴリートップへ

この連載の記事
ファーウェイ・オンラインストア 楽天市場店