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秋のヘッドフォン祭 2016 第3回

高級HPAで、ヘッドフォンからハイレゾの情報量を引き出せ

2016年10月30日 12時00分更新

文● ゴン川野 編集●ASCII

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新進気鋭のポータブルオーディオブランド「AROMA」

 AROMAは香港発のポータブルオーディオメーカーで、12ドライバー搭載のBA型ユニバーサルイヤフォン「Witch Girl 12」を発売したことで話題になっている。そのルーツは1台のポータブルヘッドフォンアンプ「A10」から始まった。小型化による弱点とされている電源部に着目して±15Vの電圧を供給できるできる独自の電源回路を設計。これによってパワフルな音を実現している。また、屋内で使う場合は外部電源ユニットに接続することで、さらなるパワーアップができる。

A10の内部

 「A10」は工具を使わずに回せるネジを外せば、内部にアクセスしてオペアンプが交換できる。初期状態ではMUSES8920とTI/OPA2604APが搭載されている。純正オプションで交換用オペアンプのセットと1回路用オペアンプを使ってデュアルモノ駆動するためのOpaKitも発売されている。

 今回は展示されていなかったが、2017年にはDSD256に対応したポータブルDAC&ヘッドフォンアンプ「NEBULA N10」の発売を予定している。

Witch Girl 12

 試聴可能な「Witch Girl 12」の量産型が展示された。12ドライバーを搭載したBA型ユニバーサルイヤフォンでリケーブル対応。低域4、中域4、高域2、超高域2の4Way構成。

 「Witch Girl 12」を鳴らしていたのが「A10」である。中低域に厚みがある音で、分解能が高くS/N感もいい。ゲイン切り替え機能で幅広いモデルに対応できる。

インターフェイスはフロンパネルに集められ、左からステレオミニの入力端子。ゲイン切り替え、ボリューム、ステレオミニの出力端子となる。

背面には専用の外部電源用端子と充電用のmicroUSB端子と電源スイッチがある。

サイズは幅69×高さ26.5×奥行き109mm、270g。連続使用7時間、充電5時間。

人気の「Mojo」をLightningと直結するアダプター

 CHORDはイギリスのオーディオメーカー。多くのメーカーが汎用のDACチップを使う中、FPGAを使い独自のアルゴリズムでD/A変換をすることで有名である。ポータブル向けでは「Hugo」やこれをさらに小型でハイコスパにした「Mojo」があり、ブレイク。S/N感がよく独自の透明感があって繊細かつなめらかな音質が特徴だ。デジタル入力は光/同軸デジタル、Micro-USBに対応する。

Mojoへの取り付けはワンタッチでガッチリ固定され、外れる心配はなさそうだった。

 さてこのMojo、iPhone 7などのLightningケーブルと直接接続ができないのが弱点だったが、今回展示された「Mojo専用アダプター+ケーブルキット」を使えば直結が可能になる。1本のケーブルで接続でき、使い勝手は大幅に向上するが、「Mojo」の幅に合わせてここまで大型化する必然性があったのかは疑問だ。今回も残念ながら参考展示で発売時期・価格ともに未定だった。

Apple純正の「Lightning to USB Camera Adapter」を使うことでシンプルな接続を実現する。

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