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基本的に強度と方向のみの地磁気だけで位置を特定できるほどの「場所の特徴」を抽出

NEC、地磁気とディープラーニングを用いて屋内の位置を精密に測定する技術を開発

2016年10月28日 16時59分更新

文● 行正和義 編集●ASCII.jp

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NECは「Orchestrating a brighter world」というブランドメッセージのもとに社会ソリューション事業を推進している

 NECは10月28日、スマホの地磁気センサーを用いて屋内での正確な位置を測定する新技術を開発したと発表した。

 GPSなどの衛星測位電波が届かない建物内で位置を測定するという課題は、各方面で研究開発が行なわれており、加速度センサーの高精度化やWi-Fi電波の強度、設置したビーコンなどさまざまな手法が模索されている。

 NECの開発した手法は、屋内における地磁気の特徴をディープラーニングを用いて抽出、スマホの地磁気センサーだけで位置を推測するもの。あらかじめ屋内の各場所における地磁気を測定しておく必要はあるものの、誤差2m以内で位置を決定できるという。

 ビーコン設置など機材コストがかからないことから、工場などの屋内施設において利用が見込まれる。NECでは実用化に向けて実証実験を行ない、先日開発した耳音響認証などの新技術とともに事業化を進めるとしている。

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