まずは下の動画をご覧いただきたい。
これはポルターガイスト……ではなく、日産自動車が8月24日に発売した新型「セレナ」に搭載している自動運転技術「プロパイロット」から着想を得たイス「プロパイロットチェア(ProPILOT CHAIR)」だ。
プロパイロットは、高速道路などの自動車専用道路の同一車線において、先行車両との車間距離を一定に保つように制御することに加え、車線中央を走行するようにステアリング操作を支援する技術。今回発表されたプロパイロットチェアは、プロパイロットの機能をわかりやすく伝える目的で試作した「行列を自動で進むイス」だという。
プロパイロットチェアは、先行するイスを認識し、一定の距離を保ちながら追従する機能と、指定されたルートに合わせて自動でストップ・アンド・ゴーを行なう機能を搭載し、自動操舵で移動する。新型セレナに搭載したプロパイロットがドライバーの渋滞によるストレス緩和に貢献するのと同様に、プロパイロットチェアは人気飲食店の店頭先などでみられる行列時の起居動作のわずらわしさを解消するという。
なお、9月24日より4日間、日産グローバル本社ギャラリーでプロパイロットチェアを展示する。特設展示ブースでは、行列を模したプロパイロットチェア5台を配置し、体重80kg以下の人であれば、実際に座って機能を体感できる。
さらに、実際にプロパイロットチェアの試用を希望する飲食店などへの無償貸し出しも実施予定。Twitterで、「#NissanProPilotChair #Wanted 」とハッシュタグを付け、店舗名・店舗情報がわかるサイトのURLを記載すれば応募できる。希望者には、公開設定で投稿されたツイートの中から、情報や走行条件などを精査したうえで、事務局より連絡する。募集期間は9月27日から12月27日17時まで。