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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第60回

格安SIMを脅かす!? 3大キャリアの安い大容量データ定額

2016年09月22日 12時00分更新

文● 正田拓也

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格安SIMのメリットは、柔軟さ

 大容量の30GBプランもはじまったので比較してみる。格安SIMではイオンモバイル、エキサイトモバイルに30GBのプランがある。

 金額面だけ見てもソフトバンクやauが安く、継続的に30GBを使うというのであれば格安SIMの出番はない。

月間30GBの料金比較

月間30GBの料金比較

 この状況で格安SIMを選ぶメリットとすれば、24ヵ月契約などなく、いつでも好きなときに解約したり、他に乗り換えたりできること。

 また、データ通信量が少なくてもよくなれば、たとえば月間3GBのプランに落とせば月額費用は1000円台まで落とすこともできる。

 反対に3大キャリアであれば、音声通話のタイプによるが月間5GBまたは1GBのプランにしか落とすことができず、最低でも5000円台の負担が続く。

 パケットを使わない覚悟があるなら基本料金プランだけにすることも不可能ではないが、現実的でない。また、ほぼほぼ2年契約で加入しているはずなので、途中でやめるにしてもお金がかかる。

 格安SIMなら、今後、何か変化があった場合でも料金プランを変更したり、場合によっては違約金などなしで解約することもできる。

 将来の継続的負担が心配という人や、新サービスが出たらすぐに乗り換えたいというのなら、格安SIMを選択するメリットは十分にある。

3大キャリアのサービスの質にも注目

 ここ数年の傾向として、格安SIMとドコモ契約のSIMで通信速度を比較してみると、混雑時の速度低下は格安SIMのほうが顕著にあらわれてきた。速度が極端に落ちる時間帯は一日のうちのごく一部だが、安さからあきらめられてきた。

 今回の大容量プランの登場にともない、注目は通信の質。格安SIMなみの金額となり、質が維持できるかということ。逆に言えば、質が格安SIMよりずっとよければ、さらにコストパフォーマンスの高い通信手段となるだろう。

 3大キャリアの大容量で割安なプランはまだはじまったばかり。大容量利用の人はすぐにでも飛びついてしまってもまず失敗することはないが、慎重な人は質や格安SIMの対抗プランの登場などを待ってから、判断してもよいだろう。

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