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JAWS-UG九州勉強会レポート第2回

初心者向けから震災経験に基づく実践向けセッションまで、さらに六本木一丁目からの刺客も?

今週末はJAWS-UG秋の大分熊本勉強会ツアー、もちろん両方行きますよ!

2016年09月13日 12時00分更新

文● 重森大

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JAWS-UGの秋は九州から始まる! そう言いたいくらいのイベントが今週末に用意されている。みなさんご存知だとは思うが、そう「JAWS-UG秋の大分熊本勉強会ツアー」だ。九州への交通費や宿泊費が格安になる「九州ふっこう割」の影響もあってか、地方勉強会ながら全国から参加者が集まりそうなこのイベント。もちろん重森も取材に駆けつける予定だ。ただし、いつもながらのキャンピングカーなので、ふっこう割の恩恵は受けられないけれど。

5月に予定されていた熊本勉強会が延期になり合同開催へ

 2016年4月、九州で大規模な震災が発生した。熊本の山間部を中心に、被害は熊本大分両県に及んだ。これを受けて、5月に予定されていたJAWS-UG熊本の勉強会は延期。その後あらためて勉強会を企画する中で、同じく震災被害を被った大分と連携することになった。

 「今回の震災で被害を受けた大分と熊本は、他県からいらしてくださる方が減ってしまいました。どちらの勉強会にもできるだけ多くの方に来ていただきたい、でも九州ふっこう割があるとはいえ2度来てもらうのは難しい。だったら、連休中に連日開催すれば1度の旅で両方に来てもらえるのでは?という話になりました」(JAWS-UG 山ノ内さん)

企画に携わったコアメンバーの方々

 この狙いは功を奏したようで、県外からの参加応募が多く寄せられているとのこと。

「普段は大分での勉強会に県外の方が来るのは稀なのですが、東京などからたくさんの方にお申し込みいただき、本当に感謝しています」(JAWS-UG大分 平野さん)

 ちなみに勉強会は延期になったものの、熊本のエンジニアが活動をしていなかった訳ではない。被災地のどこで水を得られるのかという情報をクラウドで収集し、配信する「mizuderu.info」を有志が作成、公開していた。

震災の被災地で水が出る場所や漏水場所をマッピングした「mizuderu.info」

 水道が使える場所、使えない場所、漏水している場所を画像付きで投稿するこのサイトの作成には、他地域のエンジニアやコミュニティも力を貸してくれたという。このmizuderu.infoに関する発表が、今回のJAWS-UG熊本勉強会の見所のひとつになっている。

大分は初心者向けセッションに、熊本はmizuderu.info関連セッションに注目!

 9月17日、先行するJAWS-UG大分の勉強会は、初心者から中級者向けにセッションが組まれている。JAWS-UG大分の平野さんが「クラウドってなに?という初心者の方にも気軽に参加してもらいたい」と語る通り、セッションタイトルには「初めての○○」が並ぶ。しかしセッションリストをよく見ると、「初めてのDocker」「初めてのサーバーレス」など、きちんと中級者以上も楽しめるメニューが盛り込まれているのがニクい。

 JAWS-UG大分のセッションリストの中から筆者が注目したいのは、「初めてのクラウド」と「初めてのCLI」だ。中級者以上には定番知識だが、やはりここを通らなければクラウドエンジニアへの道は開けない。初心者にどのようにかみ砕いてくれるのか、期待したいと思う。

JAWS-UG大分 過去の勉強会の様子から

 また事前情報として、六本木一丁目支部からの刺客が招かれており、東京では決して話せない内容のライトニング・トークを披露するとのこと。記事化できない内容になることも考えられるので、こればかりは現地に駆けつけるしか聞く術はないぞ!

発表内容 スピーカー
初めてのクラウド イジゲン 平野 文雄氏
初めてのCLI 内田洋行 中山 順博氏
初めてのDocker 戸田 浩史氏
初めてのサーバーレス クローバーソフト 西村 美鈴氏
ライトニング・トーク

 9月18日のJAWS-UG熊本の勉強会は、5月に予定していた内容にmizuderu.info関連を加えた内容で構成される。前半はSORACOMの閉域網サービスを使ったIoTハンズオンやAPI GatewayとLambdaの連携といった最近注目の内容。その後に、mizuderu.infoの振り返りセッションが続く。

JAWS-UG熊本 過去の懇親会の様子から。大分、熊本ともにうまいものの多い場所なので、懇親会にも期待が高まる!

 こちらのセッションは、前半後半ともに甲乙つけがたい注目度と言っていいだろう。実際にデバイスへのリモートアクセスを体験できるハンズオンに、震災被害の現場で活用されたサービスの振り返りと、実践的な内容がこれでもかと盛り込まれている。その中からあえてひとつ取り上げるとすれば、やはりmizuderu.infoの振り返りだろう。震災という出来事に対してクラウドエンジニアにできることは何なのか、構築や運用にどのような工夫と苦労があったのか、気になるところだ。

発表内容 スピーカー
SORACOMハンズオン ソラコム 松井 基勝氏
サーバーレスアーキテクチャやってみた
~API Gateway+Lambdaでサーバ室から電話をかける~
ワイズ/リーディング 相馬 章人氏
mizuderu.infoの振り返り 和泉 信生氏、菊川 稀玲氏、
星野 雅治氏、村上 卓氏
(インタビューアー:大谷イビサ)
ライトニング・トーク

 またこうして全体を見てみると、17日のJAWS-UG大分勉強会から18日のJAWS-UG熊本勉強会にかけて、初心者向けの内容から次第に難しい内容へと進み、最終的には実際のサービス化とその振り返りに至るひとつの道筋を見つけることができる。2日間の勉強会を通して、クラウドってどんなものなのか、何ができるのか、そして実際にどんなことを成し遂げたのかを順を追って学べるまたとない機会になるのではないだろうか。

実は個人的には帰郷です

 まったく個人的なことなのだが、筆者は大分県大分市生まれ。牧に母の実家がある。今はいとこが住むくらいで疎遠になってはいるが、中学生時代を別府で過ごした懐かしい土地だ。今回震災の被害が大きかったと言われる、熊本と大分の県境近辺も、家族で行楽に行った楽しい記憶のある土地だ。そんな大分と熊本が震災からどう復興しようとしているのか、それを自分の目で確かめたい。そんな気持ちを抑えきれない。

 そういう訳で今回は、大分から熊本に抜ける際に高速道路を使わず、九州横断道路で阿蘇を抜け、被災地として何度も名前を聞いた益城町の様子なども見てこようと考えている。復興の力を感じる旅になることを祈っている。

JAWS-UG秋の大分熊本勉強会ツアー【大分会場】開催概要

■日時:2016年9月17日(土) 15:30 - 18:30
■場所:azito(大分市金池南1-5-1)
■入場:500円(会場にて支払い)
■申し込み:「JAWS-UG秋の大分熊本勉強会ツアー」大分会場



JAWS-UG秋の大分熊本勉強会ツアー【熊本会場】開催概要

■日時:2016年9月18日(日) 13:20 - 17:30
■場所:熊本県国際交流会館4階第2回議室(熊本市中央区花畑町4-18)
■入場:200円(会場にて支払い)
■申し込み:「JAWS-UG秋の大分熊本勉強会ツアー」熊本会場



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