見た目に反してイージーな装着感
MA750はハウジングやY字分岐がステンレスで、ケーブルも太く、全体的に重いイヤフォンです。それを安定させるためか、いわゆる「SHUREがけ」が基本。ケーブルを耳にかけて後ろに回す、イヤーモニターでおなじみの、あのスタイルです。
ケーブルのハウジング側には耳の外周に添うよう、あらかじめ整形された樹脂パイプが被せられ、イヤーハンガーとして使うようデザインされています。
このイヤーハンガー部には適当な弾力があり、そのおかげで着脱もスムース。点で当たらず、荷重のかかる箇所を分散するので異物感が少なく、快適性を損ねない。同時にケーブルのタッチノイズを防ぐメリットもあります。個人的にはSHUREがけは着脱が面倒で好きになれないのですが、これなら許せます。
そして件の先の細いハウジング形状のおかげで、一般的なバレット形状のカナル型と比べても装着は楽で、位置決めもしやすい。見た目のメカメカしさに反して、普段使いのイヤフォンに向いているわけです。
付属のイヤーチップは10種類。通常のシリコンチップが6ペア、遮音性の高いダブルフランジ型やフォームチップが2ペアずつ。それぞれ遮音性、音、装着感に差があります。いろいろ変えて試したいところですが、その大量のイヤーチップがバラバラになるのを防ぐために、専用のホルダーが付いてくるのもRHA製品のいいところ。