Core i7-6500U、16GBメモリー、1TBハイブリッドドライブのパワーを探る
東芝の最新15.6型ノート、「dynabook T85/A」の実力をベンチマークで確認
2016年08月25日 10時00分更新
試用機の実力をベンチマークでチェックだ!
まずはWindowsエクスペリエンスインデックスの結果からだ(ただし、Windows 10にはGUIツールが用意されていないので、コマンドプロンプトからWindowsシステム評価ツール(WinSAT)を実行してPowerShellで表示した)。搭載CPUがIntel Core i7-6500U(2.5GHz)だけあって「プロセッサ」の数値は「7.5」と高め。「メモリ」が「7.7」というのも十分なものだ。「グラフィックス」機能は「5.8」だが、BDコンテンツの視聴、またブラウジングやドキュメント作成といった用途ならば問題のない範囲なので気にする必要はないだろう。「プライマリハードディスク」の数値が「5.9」となっているのは、搭載ストレージがハイブリッドドライブ(HDD+NAND型フラッシュメモリー)のためだろう。ゲーム用グラフィックスについては、WinSAT.exeでは正しく計測できないため、無視して構わない。
試用機のWindowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)の結果 (Windows エクスペリエンス インデックス) |
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プロセッサ(CpuScore) | 7.5 |
メモリ(MemoryScore) | 7.7 |
グラフィックス(GraphicsScore) | 5.8 |
ゲーム用グラフィックス(GamingScore) | - |
プライマリハードディスク(DiskScore) | 5.9 |
ストレージの性能を検証する「CrystalDiskMark」
続いてCrystalDiskMark 5.1.2を実行してストレージの性能を検証してみた。dynabook T85/Aに搭載された1TB ハイブリッドドライブは、フラッシュメモリーを併用することで読み書き速度を高速化するというもの。一般的なHDDと比べると、4K Q32T1や4Kの読み書きが速いようで、OSやアプリケーションの起動速度などでも恩恵がありそうだ。
CPU性能を計測する「CINEBENCH R15」
続いてCPU性能を計測するCINEBENCH R15をdynabook T85/Aで実行してみた。CPU速度はマルチコアで「304」、シングルコアで「129」、OpenGLは「42.85fps」。Core i 7-6500Uを搭載するため、もう少し数字が伸びても良さそうな印象ではある。
PC全体の処理性能などをテストする「PCMark 8」
PC全体の処理性能などをテストするPCMark 8では、Home accelerated 3.0が「3335」、Creative accelerated 3.0が「3948」、Work accelerated 3.0が「4233」だった。これだけの数値であれば、メールやウェブブラウジング、ビジネス用途のオフィスワークなど一般的な用途ではまず困ることはないはずだ。
3D性能を計測する「3DMark」
続いては、3D性能を計測する3DMarkだ。推奨テストは「Sky Driver」で、スコアは「3828」。Cloud Gateとモバイル向けのIce Storm以外は互換性なしの表示となり、ベンチマークは完走したものの数値はあまり振るわなかった。3D性能はそれほど高くはないようだ。
FF14ベンチでもチェック
ゲーム系のベンチマークとして、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」も実行してみた。設定は「標準品質(ノートPC用)」で解像度を1280×720ドット、1920×1080ドットでテストした。それぞれ数値は「3228」の「やや快適」と、「1881」の「設定の変更が必要」となり、やはりフルHD解像度でのハードなゲームは難しそうだ。
全体として、ベンチマークの数字はそれほど高くはないのだが、dynabook T85/Aは、実際に使ってみるとよほど特別な作業をしない限り不満を感じるレベルではなかった。メモリーやHDDの容量は十分で、CPUの速度も十分。3Dやゲーム系のパフォーマンスはそれほど高くはないが、Webサイトの閲覧、動画の視聴、オフィス系の作業には問題を感じるレベルではなく、一般的な利用には快適に使うことができそうだ。