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チェキにポラロイド! 手軽なプリント写真で遊ぼう‼ 第1回

ポラロイドのプリンター内蔵デジカメでレトロな雰囲気の写真を楽しむ!

2016年08月02日 10時00分更新

文● 周防克弥

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 写真を撮ってすぐに画像を見る……デジカメやスマホが普及した今ではあたり前のことだが、デジカメがまだ無かったちょっと前までは珍しいことだった。基本的に写真というのは、撮ったらフィルムを現像してプリントして、ようやく見ることができるものだった。

 世の中のカメラのほとんどがデジカメになった今、背面液晶やスマホの液晶で撮った画像はすぐに見ることができ、プリントする必要はない。にも関わらず、今インスタントカメラが国内外で人気を博しているという。その魅力に迫る。

インスタントカメラを支えた
ポラロイドと富士フイルム

ポラロイドのインスタントカメラ(Polaroid Spectra)

ポラロイドのインスタントカメラ(Polaroid Spectra)

 デジカメ登場前、撮ってすぐにプリント状態を確認できる画期的なカメラがあった。「インスタントカメラ」と呼ばれるカメラは特殊なフィルムを使うことで撮影後数十秒で画像が確認できた。

 一番有名なのは「ポラロイドカメラ」。ポラロイドという言葉はインスタントカメラの代名詞的になっているが、インスタントカメラを発売していた会社の名称だ。

 同じように撮影後にすぐ見れるインスタントカメラには富士フイルムの「フォトラマ」や「チェキ」があるが、それらをポラロイドと呼んではいけない。

 1948年に市販第一号「ポラロイド95」が発売され、1974年には後に大ヒット作になる「SX-70」が登場。1993年にはスペクトラフィルムを使用する「ポラロイドプロカム」が発売され、その後も600シリーズへと続き、インスタントカメラ市場をほぼ独占していた。

 ポラロイドの代表的なインスタントカメラといえば「SX-70」が挙げられる。折りたたみ式の持ち運びしやすいボディーとデザインは今でも大人気だ。

 残念ながら元々のポラロイドはすでにないため、SX-70用のフィルムの生産はしていないが、オランダのIMPOSSIBLEから「SX-70シリーズ」と「600シリーズ」用のフィルム(ポラロイドのフィルムとは異なる)が発売されているので楽しんでいる人も多いだろう。

 またちょっとずんぐりしている「600シリーズ」も安価に発売されていたのでおなじみの人もいるかもしれない。筆者はSX-70よりも600シリーズのほうが多く使った経験がある。

 しかし、2000年を過ぎるとデジタルカメラの普及に乗れず、買収されたり2度の経営破綻などを経て、現在はブランド名だけは残りつつ、新しいインスタントカメラやフィルムの販売を続けている。

富士フイルムの「チェキ」(instax mini8+)

富士フイルムの「チェキ」(instax mini8+)

 一方で、現在も絶大な人気を誇るのが「チェキ」である。1998年に初代「instax mini 10」が登場。当時のプリクラブームと連動する形で売り上げを伸ばした。

 2000年代にはポラロイドと同様に売り上げは激減していくのだが、2000年代後半に韓国や中国で話題となり、販売台数が増加。2015年において、チェキブランドの製品は全世界で500万台を売り上げており、2016年は650万台の売り上げを目指す勢いだ。

現行の最上位モデルとなる「instax mini 90」

現行の最上位モデルとなる「instax mini 90」

 現在はエントリーモデルの「instax mini8+」や上位モデルの「instax mini 90」、ワイドフィルムを使用できる「instax WIDE 300」など7種類のラインナップを展開している。

 一方、ポラロイドは旧製品用のフィルム販売はしていないが、感熱式プリンターの一種である「ZINK Zero Ink方式」を採用したプリンターとプリント機能を内蔵したデジカメを発売している。

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