7月28日に開催のau2016夏スマホ発表会では、シニア向けスマートフォン「BASIO2」と同じくシニア向けフィーチャーフォン「かんたんケータイ」が発表された。発表会の冒頭には同社執行役員コンシューマ事業本部の菅隆志氏が登壇。
菅氏はauショップやコールセンターのサービス改善作業と有料サービス「auスマートサポート」の現状を報告。サービス向上は「現状ではまだまだ十分ではない」とコメントした。今回発表されたシニア向け端末2機種は、現在日本の人口比で26.7%を占めるシニア層向け製品で、auスマートサポートの会員構成比でも60代が22%を占めていると解説。
管氏は続けて日本での親子世帯別居の増加と、それに付随する親子間の連絡に関して40~60代と10~30代の間にはコミュニケーション手段のギャップがあると言及。今回発表された2端末は「親子間のコミュニケーションのため」と語った。
続いて登壇したのは同社プロダクト企画本部の山下明子氏。新端末「BASIO2」と「かんたんケータイ」のプレゼンを行なった。山下氏は「子ども世代が“親にこうしてあげたい”という想い、親御さんの子どもを想うキモチがぎゅっと詰まった製品」と語る。
スライド式のカメラカバーを搭載するシャープ製スマホ「BASIO2」は、「カメラにこだわった製品」(山下氏)。カバーをスライドさせるとカメラアプリが起動し、本体側面のシャッターボタンで一般的なデジカメ感覚で撮影できるのが特徴だ。シャッターボタンは半押しでのピントのロックも可能と、できるだけデジカメの操作性に近づけることでシニア層が使いやすいようにしている。山下氏は「旅先での思い出をキレイに残して欲しい」と語った。
このほか「シニア層にとって文字入力というのは非常に敷居が高い」としてKDDI研究所が開発した文字アシスト機能を解説。アシスト機能はユーザーが文字入力に慣れて間違いが減るごとにアシストが減っていく仕組みとのこと。
「BASIO2」には55歳以上のユーザー専用の料金プランを用意。月額料金は4622円(0.7GB)で、auスマートバリュー適用後の月額料金は3614円。
続いて山下氏がプレゼンしたのはシニア向けフィーチャーフォン「かんたんケータイ」。山下氏が「なによりシンプル」と語る同端末は、開発時に白内障ゴーグルを装着して液晶の見え方を検証。コントラストが上げられているほか、物理キーも手袋を装着して操作性を検証した結果、押しやすいフラット形状とされた。
山下氏が「コンセプトはコンパクトカメラの操作性」と語るカメラは、端末を構えた際にいちばん親指がかかりやすい位置にボタンが配置され、指がカメラにかかると警告を表示。本体は防水/防塵に加えて耐衝撃性も確保している。
ゲストに登壇したのは杉良太郎さんと眞鍋かをりさん。杉さんは冒頭「私はスマホはもってないしケータイしか使ってない。今日の発表会は人選が悪いのでは」と笑いを誘いつつ、自身初のスマホというBASIO2を使って壇上で眞鍋さんを撮影したり、眞鍋さんといっしょに自撮りを体験していた。
杉さんは「ホントに日本でいちばん時代遅れの人間がスマートフォンに挑戦してみようかな、というキモチが生まれたのは革命的だと思う」と初スマホの感想を語る。眞鍋さんは「実際にスマホをはじめて使われた杉さんが、これだけ短時間に使いこなせたので親にも勧めたい。我たちの親の世代はパワフルなので、スマホが使えればもっともっと楽しくなると思う」と語った。