Bluetoothスピーカー2台組み合わせて
リアル5.1ch環境を構築できる!

Wi-Fi内蔵でハイレゾにも対応するBluetoothスピーカーの上級モデル「SRS-ZR7」。これを2台用意してHT-NT5と組み合わせれば5.1ch環境が作れる
NT-NT5は前方だけのバーチャルサラウンド再生を行なうモデルだが、実はリアル5.1chシステムへの発展も可能だ。
これを実現するのが、スマホ用アプリ「SongPal Link」を使って実現できる「Wireless Surround」機能。同社の「SRS-ZR7」(実売価格 4万円前後)などのWi-Fi対応のワイヤレススピーカーと連携させて5.1ch出力を行なう。
Wireless Surroundを使う場合、同じ型番のモデルが2台必要になる。SRS-ZR7が2台あれば、HT-NT5の後方に配置してリアル5.1ch再生が可能になるというわけだ。
接続や設定は比較的簡単で、それぞれに機器をWi-Fiで家庭のLANに接続して、「SongPal Link」からの設定でWireless Surround用に切り換えるだけ。普段は家族がそれぞれに自分用のBluetoothスピーカーとして使っていても、いざというときにリビングに持ち込んで5.1chサラウンドを楽しめる。
この機能はなかなか魅力的。とかく邪魔になりがちなサラウンドスピーカーをBluetoothスピーカーで代用できるから、使わないときはそれぞれの部屋で使えばいいし、ポータブルだから電源不要、ワイヤレスだから配線不要と実に快適だ。
ただし、HT-NT5とSRS-ZR7を2台というのはけっこう高額になる。ワイヤレスのサラウンドスピーカーが魅力的ならば、サウンドバーシステムと、ワイヤレスのサラウンドスピーカーが2つセットになった5.1chシステムの「HT-RT5」(実売価格 8万円前後)がある。
こちらはサラウンドスピーカーはそれぞれ電源を接続する必要があるので完全ワイヤレスではないが、手軽に使える5.1chを考えるならばこちらの方がお買い得だ。

SRS-ZR7の背面にある接続端子。左側にはACアダプター用端子やオーディオ入力、USB端子があり、右側にLAN端子、HDMI端子、USB B端子がある
そして、実はSRS-ZR7は単独でもテレビ用スピーカーとして使うことができる。HDMI端子を備えており、薄型テレビのHDMI入力と接続することで、ARC(オーディオ・リターン・チャンネル)を使ってテレビの音声をSRS-ZR7で再生できるのだ。
リビングにはHT-NT5があり、お父さんの書斎と子供部屋にはそれぞれ専用のSRS-ZR7があり、プライベート用テレビのスピーカーとして、PCスピーカーやワイヤレススピーカーとして活躍中。それらがリビングに集合すると、5.1chシステムが完成する。ちょっとコストはかかるが、ロマンあふれるAV一家という気がしてくる。

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