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お家でスポーツの祭典を楽しむAV機器選び 第3回

テレビにチョイ足しで大迫力! テレビ用スピーカーシステム選びのコツ

2016年07月21日 10時00分更新

文● 鳥居一豊

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薄型デザインでテレビの前でも邪魔にならない
ソニー「HT-NT5」

HT-NT5の外観。かなり平べったいスタイルのサウンドバーと、サブウーファーの2ピース構成となっている。前面の薄い部分にツィーターがあることに注目

HT-NT5の外観。かなり平べったいスタイルのサウンドバーと、サブウーファーの2ピース構成となっている。前面の薄い部分にツィーターがあることに注目

 不特定メーカーのテレビをターゲットにした製品も多い。今回取り上げるソニーの「HT-NT5」(同8万6000円前後)は、バーチャルサラウンド機能も備えたサウンドバー。

 価格は高めになるが、ハイレゾ音源の再生に対応し、サラウンド音声もドルビーデジタル、DTSに加えて、ドルビーTrueHD、DTS-HD MasterAudioに対応するなど本格的な機能を備えている。

 3系統のHDMI入力は4K/60pのパススルー対応でHDR信号にも対応するなど、最新の4KコンテンツやUHDブルーレイへの対応も万全だ。

HT-NT5の本体の保護カバーを外したところ。ツィーターは正面側(写真下)と上面の上側に配置されている。これで指向性を調整し前方から音が聴こえるようになっている。ウーファーユニットも角度をつけた配置になっており、音の放射角を調整している

HT-NT5の本体の保護カバーを外したところ。ツィーターは正面側(写真下)と上面の上側に配置されている。これで指向性を調整し前方から音が聴こえるようになっている。ウーファーユニットも角度をつけた配置になっており、音の放射角を調整している

本体の接続端子部分。HDMI端子は入力×3、出力×1となる。このほか、光デジタル音声入力、ネットワーク端子も備える

本体の接続端子部分。HDMI端子は入力×3、出力×1となる。このほか、光デジタル音声入力、ネットワーク端子も備える

 そして、サウンドバータイプの本体だけでなく、別体のサブウーファーもセットになっている。サブウーファーはワイヤレス接続タイプなので電源を接続するだけで本体との接続は不要。邪魔になりにくい部屋の隅にサブウーファーを置いて使う場合でも、配線を引き回す必要がないので見た目もすっきりとしている。

 大きな特徴はスピーカーが上向きに配置された薄型のデザイン。これは、最近の薄型テレビが画面以外のものが排除され、画面位置が下がっていることに対応したもの。テレビの前に置くスピーカーの背が高いと、画面にかぶってしまうこともあるし、リモコンの赤外線を遮ってしまって操作しにくくなるなどの難点がある。こうした問題を解消しているわけだ。

 サウンドバータイプのモデルを選ぶ場合は、テレビの前に置いたときに画面に重ならないかどうかはよく確かめた方がいい。自信がない場合は、こうした薄型デザインのものを選ぶほうが無難だ。

 もうひとつの特徴は、ネットワーク接続を利用して、PCやNASに保存されたハイレゾ音源を再生できる点。USBメモリーを本体に接続して再生することも可能だ。これらの再生操作はスマホ用アプリの「SongPal Link」を使うと便利だ。

 こうしたテレビ用スピーカーのハイレゾ対応はまだ珍しいが、今後はもっと増えてくると思われる。HT-NT5は、スマホの音楽だけでなく、地デジ放送のAAC音声もハイレゾに近い音質で再現できる「DSEE HX」を備えるし、駆動するフルデジタルアンプも、ハイレゾ対応の「S-Master HX」と、ウォークマンやハイファイ・オーディオ機器の技術を贅沢に採用している。

 ちなみに、Bluetoothにも当然対応。音声コーデックはソニー独自の「LDAC」も利用可能で、対応するウォークマンなどを使えば高音質な音楽再生をワイヤレスで楽しめる。

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