7月14日、IDCフロンティアは同社のIDCFクラウドにおいて高性能タイプのロードバランサー「ILB(Infinite Load Balancer)」の提供を開始した。IDCFクラウドで標準提供されるロードバランサーに比べ、約10倍の処理能力を実現するという。
今回提供されるILBはWebサイトの負荷分散を実現するロードバランサー。クラウド型で提供されるため、必要な時に即座に構築し、システム負荷に応じて自動で増強することができる。アクティブ/アクティブの冗長構成を標準とし、要求負荷が高まると60秒でオートスケールするという。
分散処理の最大性能は3万7500TPSで、IDCFクラウド標準のロードバランサーの約10倍となっている。これにより、突発的にアクセスの急増が想定されるテレビ・ソーシャルメディア連動のキャンペーンサイトや、デイリーアクティブユーザー(DAU)が30万~50万規模となるようなゲームアプリなど、大量の同時アクセスが発生するシステムの負荷分散を、処理性能を見越した高価な専用アプライアンス機器などを導入することなく実現できるという。
ロードバランシングの方式は、ラウンドロビン、リーストコネクション、ソースIPアドレスの3つ。シンプルなWebのGUIから設定できるほか、SSLにも対応し、配下のサーバーの処理負荷をオフロード可能になっている。
サービス利用料金は月額上限を採用し、基本料金は24円/1時間。上限値は月額1万2000円となっている。また、ネットワーク料金はアウトトラフィックのみ課金で、50TBまでは9円/GB、50TB超えると6年/GBになる。なお、7月中は利用料金が無料。