KDDIと京セラは都内会場にて、auの長期契約者かつタフネススマホ「TORQUE」のオーナーを対象とした「au×TORQUEオーナーズイベント」を開催しました。TORQUEの実ユーザーと京セラおよびKDDIの開発者の懇親、TORQUEの魅力に迫るデモや展示が行なわれました。
倍率は約25倍!
タフネスモデルを愛する参加者が集結
今回のイベントに参加した41名は、非常に厳しい条件をクリアーしたユーザーで、その条件とは「TORUQUE G01/G02のいずれかを契約中」、「au契約期間が5年1ヵ月(61ヵ月)以上」、「契約者様の年齢が20歳以上」、「応募フォームより情報のご入力、アンケートにご回答いただいた方」というもの。
そんな条件が課せられ、しかもイベントの告知期間は約1週間程度だったのにも関わらず、約1000名もの応募があったそうで、今回参加したTORQUEオーナーは約25倍の抽選で選ばれた幸運なユーザーだったようです。
会のはじめに行なわれた自己紹介の時間で、参加者は自分の「TORQUEが好きな理由」を述べます。どうやらカシオ製タフネス端末「G'z One」シリーズから愛用している人や、山や海によく行く人、工事現場などで働いている人など、TORQUEユーザーらしい話題が早くも展開されていました。
開発者が直接、参加者のテーブルへ
滅多に見られない断面モデルなども公開
自己紹介の後は、早速オーナーズイベント特有の開発者と参加者との懇談の時間になりました。今回は「プロダクトデザイナー」、「GUIデザイナー」、「プロジェクトリーダー」、「プロダクトプランナー」、「機構エンジニア」、「電気エンジニア」の6名のTORQUE開発者が参加。1名1テーブル15分ずつ、参加者と交流しました。
ただ開発者がテーブルをまわっておしゃべりをするわけではありません。開発者の方によっては、記者でもなかなかお目にかかれないTORQUEの断面モデルや、海外端末、Android 6.0を搭載した新色ブルー以外の「TORQUE G02」を持参し、参加者に触ってもらっていました。
参加者から開発者へは、「岩場で落としても大丈夫だった」、「逆にキズが雰囲気を出す」などTORQUEを使っていて役に立っていたり、気に入っている点を伝えている人がいました。また「純正のアクセサリーの特定の場所が壊れてしまう」、「ダウンジャケットのポケットには大きすぎる」など、今後につなげてほしい改善点を挙げている人も。
TORQUE開発秘話が語られたトークセッション
開発者との懇親会の後は、開発者6名中4名と、TORQUEのデザインプロデュースを担当した株式会社Kom&Co.Design代表の小牟田啓博氏、KDDI プロダクト企画部の小菅氏が登壇したトークショーが実施されました。
はじめに、プロダクトプランナーの京セラ 辻岡氏が同社のタフネス(=高耐久)モデルの歴史とTORQUEのコンセプトを紹介。京セラは2003年からタフネスモデルを米国を中心にカナダ、南米、ヨーロッパなどで展開。2013年に「TORQUE」というブランドを立ち上げました。日本にTORQUEを持ち込む上では、耐久性と実用性を担保したまま、エクストリームスポーツの要素を入れてスタイリッシュさも加えたとのこと。
デザインに関しては、京セラ 岡部氏と小牟田氏が開発時の様子を振り返り、小牟田氏は「最初、京セラから見せてもらった端末のデザイン案を見たとき、ダサいと思った」と発言。「頑丈そうだけどセクシーさが足りなかった。すぐにDUCATIの『1199』などを見るように、何なら買った方がいいと伝えた」と述べ、岡部氏はすぐにディーラーへ駆け込んだとのこと。
また、カラーに関しては開発時は白なども含めた8色ほど候補に挙がっていたが、結局まずは3色リリースし、今年夏にブルーも登場。小牟田氏いわく、とくに難しかったのは「グリーン」だそうで、岡部氏は「Monster Energyのような色をイメージとしてお伝えした」と言い、小牟田氏は「世界で1番丈夫な端末に、世界で1番鮮やかな黄緑を出すのは非常に難しかった」と振り返りました。最後には、小牟田氏が直接工場で調色作業を行ない、なんとか実現できたようです。
そのほかにも、グローブのままでも使いやすい「Dura UI」や、おなじみのタフネス性能の紹介もあり、ユーザーはもちろん記者も知らないようなエピソードが次々と公開されました。