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スーパー耐久鈴鹿戦レポート

国内レース史上初!クリーンディーゼルがスーパー耐久で優勝!

2016年06月24日 17時00分更新

文● 松永和浩 写真●松永和浩 編集●ASCII.jp

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GT3のスーパーカーからセダン、コンパクトまで
一度に走るカオスが魅力のスーパー耐久

 スーパー耐久は本当にさまざまなクルマが走るレースだ。FIA-GT3規格のレーシングカーからコンパクトカーまでが一度に走るレースは、世界的にも珍しい。上位クラスが下位クラスをかわしながら進んでいくレース展開はカオスというほかない。

 そのスーパー耐久のGT3マシンが走るクラス、ST-Xに鈴鹿戦から参戦したのが、ASCII.jpでもおなじみ、グッドスマイルレーシングの河野駿佑選手。

 SUPER GTに参戦しているグッドスマイルレーシングで、メルセデス・ベンツ AMG GT3をドライブする片岡達也選手が、スーパー耐久で所属しているチーム「REAF REAL ESTATE KiiVA BMW」のCドライバーとして参加した河野選手は、初めてのスーパー耐久で土砂降りの雨の中、1時間以上のロングドライブを経験した。

 クラス順位は5位と健闘し、ドライバーとしての大きな経験を積んだようだ。

 そのST-Xクラス、優勝は「ENDLESS・ADVAN・GT-R」、2位は初表彰台の「HubAuto Ferrari 488GT3」、3位は開幕から2連勝を決めていた「スリーボンド 日産自動車大学校 GT-R」となった。車種別に見ればST-XクラスではGT-Rの3連勝となっており、GT-Rの強さが光っている。

 ST-1クラスは、エントリー台数が1台であったために賞典外となったが、「D'station Porsche 991」が完走をはたしている。

 2リッターターボ4WDで競われるST-2クラスは、昨年まで優勢だったスバル WRXに代わって、三菱 ランサーEvo.Xが強さを見せてきた。第2戦SUGOから2連勝となったのは「新菱オートDIXCELエボX」、2位は昨年までの覇者である「DAMD MOTUL ED WRX STI」、3位には新体制となったASレーシングの「ビズキューブレーシング ランサーX」が入っている。

 この辺りから割りと身近な車種となってくる、3.5リッタークラス二輪駆動のST-3クラスだが、実際の総合順位はST-2クラスの上を行くマシンもあるほどの完成度を見せている。

 優勝は「MUTA Racing TWS IS 350」、2位は「岡部自動車KYOSHIN195 Z34」と長く参戦しているマシンが熟成の強みを発揮している。そこに3位に入ったのが「埼玉トヨペットGBマークXG's」で、参戦以来初めての表彰台となった。

 2リッターの二輪駆動車で争われるST-4クラスは、強いチーム体制を敷きながらも勝ちは実に2年ぶりという「TOYOTA Team TOM'S SPIRIT 86」が優勝。2位は鈴鹿で強いとされていたホンダ S2000の「SPOONリジカラ S2000」、3位は開幕から2連勝を獲得していた「ENDLESS・ADVAN・86」となった。

 デミオXD「DXLアラゴスタ・NOPROデミオSKY-D」が優勝したST-5クラス。2位は昨年までの覇者で開幕戦もてぎで優勝した「BRP★J'S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFIT」、3位に同じチームの「BRP★J'S RACINGホンダカーズ三重北FIT」が入賞した。

 このクラスは1500ccクラスで競われているが、今年は誰が勝ってもおかしくないという状況で、開幕から毎回違うチームが勝っている。第2戦SUGOでは登場間もないマツダの新型ロードスターND型「村上モータースMAZDAロードスターND」が優勝している。

レースクイーン編に続く

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