人材派遣業を展開するヒト・コミュニケーションズが、国内の外国人観光客の増加にあわせて、富裕層の外国人観光客をターゲットしたサービス「ジャパンリムジンサービス」を今日20日から開始する。メルセデス・ベンツのリムジン「V220」をはじめ、車内をラグジュアリー仕様にした運転手付き高級車で街を移動し、通訳兼コンシェルジュが街の観光スポットを案内してくれる。
2015年の外国人観光客は約2000万人(年間)であり、これを東京五輪が開催される2020年までに倍の4000万人まで増やそうと国を挙げて誘致に取り組んでいる。最近では個人手配による観光客も増加し、2015年には全体の6割にも達していたという。そして世界の富裕層人口は約3500万人ほどで、2019年には5300万人になるだろうと予想されている。さらに旅行費消費額の約25%を富裕層が締めていると言われ、体験型旅行のニーズが多いのだという。
アテンドするコンシェルジュは多言語に対応し、オーダーメイドでツアーを組み立てられる。現在は東京から200km圏内までだが、将来的には北海道や関西などにも展開を考えているという。団体客ではなく、富裕層にターゲットを絞ったのは「最近は個人旅行の観光客が増加しています。団体旅行ではいけないような観光地に行きたいというニーズもありますし、日本の文化を見るだけでなく体験してもらえるような、付加価値の高いツアーを提供いたします」とジャパンリムジンサービスの代表取締役社長の柿内裕一氏は語った。
リムジンの車内には5ヵ国語に対応したインバウンド向けのガイドサービス(タブレット)を配置。あらかじめ、ウェブ上の地図に表示された観光スポットの近くをリムジンが通るたびに、対応した観光案内が自動的に流れるというもの。そのほか、アメニティーやアロマ、自分の好きな音楽をかけてくれるサービス、そしてWi-Fiも完備している。