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OS XもWindowsもvThrii上の仮想環境で動く

インストール不要で複数OSが高速起動する東大の変態Mac

2016年05月18日 12時30分更新

文● 吉田ヒロ

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ストレージとネットワークのみを仮想化

 vThriiは、ホスト型の仮想環境とは異なり、ハードウェアをすべて仮想化して仮想マシンを稼働させているわけではありません。仮想化しているのは、ストレージとネットワークの部分。これらのハードウェア情報やパフォーマンスを厳密にチェックしない限り、仮想環境で動いていることはわからないそうです。CPUやGPUなどの処理命令は、MacハードウェアとOSが直でやり取りできるパススルー方式になっており、仮想化によるオーバーヘッドはほとんどないとのこと。OSから見るとローカルのストレージにアクセスしているのですが、実はそれはイメージファイという関係になっているだけで、OS側を改変する必要もないとのこと。USBやThunderboltなどの拡張ポートもOSが直接制御しているので、そこに接続したストレージなども問題なく使えるそうです。

ストレージとネットワーク以外は、ほぼ素のままMacハードウェアとOSがやり取りするのででオーバーヘッドはほとんどなし

 vThriiには、多数のマシンを管理する上で必要なイメージファイルのフリーズ機能も搭載されています。これを有効にすると、ローカルに保存されたイメージファイルをいくら改変しても、マシンを再起動するとすべてリセットされて元に戻ります。もちろん、この機能をオフにすればイメージファイルを更新できてしまいますが、上書きできるのはローカルに保存されたイメージファイルのみ。サーバー上のイメージファイルはオリジナルのままなので、いつでも元に戻すことが可能です。例えば、Windows 10への無償アップグレードを促す通知に根負けし、ついついアップデートしてしまった結果、これまで使っていたサービスがアプリが使えなくなったという場合でも、サーバー側から旧バージョンのイメージファイルを再度送り込めば短時間で簡単に戻せます。

イメージファイルのフリーズ機能を有効にしておけば、それ以降のイメージファイルの改変は再起動時にすべてリセットされます

 OSのバージョンアップも簡単で、クライアントマシンであるMac上でOS XやWindowsが稼働している状態であっても、アイドル時間を利用して、イメージファイルのうちOSが未だ利用していない部分をバックグラウンドで送り込めるそうです(vThriiが稼働しているマシンでは、基本OSが必要とする部分のディスクイメージしかサーバーに要求しない)。もちろん、クライアントマシンでなんらかの作業が始まると、イメージファイルの送り込みは一時停止して待機状態になるので、パフォーマンスに悪影響は与えません。なお、クライアントマシンのディスクイメージは、サーバー側から無効化できるので、次回起動時には改めて更新されたイメージファイルを利用するように指定もできます。極端な話、再起動前は、Windows 8.1だったマシンが、再起動するとWindows 10に変わるなんていう芸当も可能です。

OSのブート情報を含むイメージファイルとは別に用意した差分情報をマージすることも可能

マシンが稼働中でもバックグラウンドでバージョンアップ作業を進められる

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