さくら少額保険組合は5月12日、スマートフォンやタブレット端末、モバイルPCなどを対象とした「モバイル保険」を発表した。サービスの開始は5月13日となる。
今回発表されたモバイル保険は、機器ではなくユーザーに紐付いた保険で、同じ保険料で補償対象の機器を3台まで登録できる点が特徴。スマホ2台持ちのユーザーや、iPhoneとiPadを持っているというユーザーはこの保険に加入するだけで、すべての機器の補償を受けられる。2年トータルのコストは、キャリアの補償サービスやアップルのApple Careに比べると若干割高となるが、そのぶん最大3台の補償が受けられるのがメリットだ。
また、最近、中国・台湾メーカーの格安スマホが日本で人気を博してるが、修理が必要な場合はキャリア端末に比べて割高なケースが多い。こういった場合でもモバイル保険に加入しておけば、修理代金を補償してくれるので安心だ。
なお、保険契約時にはメイン端末を1台指定する必要がある。最大の年間10万円の補償が受けられるのはこのメイン端末のみで、残りの2台はサブ端末扱いとなり補償の上限は年間3万円。比較的高価なノートPCをメインに、格安スマホやタブレットなどをサブにといった運用が理想的だろう。
登録できる端末は、スマホ、タブレット、ノートPCのほか、スマートウオッチ、モバイルルーター、携帯音楽プレーヤー、携帯ゲーム機なども含まれる。
保険金が給付されるのは、破損(⽕災、破裂・爆発、落雷を含む)、自然故障、水没・⽔濡れ損害、盗難などのケース。自分の不注意で液晶ガラスカバーを割ってしまったり、水没させてしまったりしても対象となる。
なお、端末が修理できないほど故障している場合は、買い換え補助としての保険金が支払われる仕組みだ。支払われる金額は、対象端末の購⼊費⽤、または修理不能保険金(主端末・副端末それぞれの修理費用補償保険⾦の25%)のいずれか低い金額となる。
今後のサービス拡充予定としては、キャッシュレスでの修理サービスを計画している。提携する修理店に端末を持ち込めば、その場でキャッシュレスで修理を受けられるようにするとのこと。このサービスの導入にあたり、同社では提携修理店の募集も開始する。