みなさん、こんばんは。ASCII(週刊アスキー+ASCII.jp)編集部の吉田ヒロでございます。国内外のApple噂系サイトで4月10日から4月16日までに出回った内容をまとめました。
注目したいのはやはり、薄型の新MacBookシリーズの噂ですね。12インチのMacBookの登場後、再び混沌としてきたAppleのノートPCのラインアップですが、大方の予想ではMacBook Airシリーズが廃止されて、MacBookシリーズに統合されると言われています。順当にいけば、11/13インチモデルが登場するかと思うのですが、どうやら13/15インチのラインアップになるようです。
MacBookのデザインがベースになるようですが、薄型にするためヒンジ部分が新設計になるとのこと。MIM(Metal Injection Molding、金属粉末射出成型法)という方法で製造されるそうです。この方法は、一般的な金型成形(ダイキャスト)よりもコスト高になるそうですが、プラスチックのように成型の自由度が高いのが特徴だそうです。成型時にねじ穴なども空けられるようで、成型後に加工など後処理が不要とのこと。このヒンジの製造は、Suraface Proのヒンジの製造で知られる米アンフェノール社が請け負うそうです。
そのほか、iPhoneの販売不振を伝えるニュースが目立ちました。ちなみに、iPhone SEの販売台数は2016年3月28日~4月3日のBCNのスマホランキングで13位でした。今後順位が上がるかと予想したのですが、4月4〜10日のランキングでは2ランクアップの11位とそれほど振るいませんでした。とはいえ、どこに行っても在庫がわずかで特に64GBモデルは在庫が全然ないという話も入っているので、売れていないのか、売りたくても売れないのか判断がつかないところですね。
4/11 iPhone 7は7月から生産開始
EMSOneによると、次期モデルのiPhone 7は7月から量産が始まるそうです。例年9月に発表・発売なので、いつものタイミングですね。5月ぐらいなれば各種リーク情報があふれ出すことでしょう。
4/11 Apple製品の最終組立地はフォックスコンが最多
EMSOneによると、Appleが公表した同社製品の最終組立地のリストで、台湾フォックスコン社が最多となる7カ所だったことがわかったそうです。iPhoneやiPadなどの組み立てを手がけているので、当たり前といえば当たり前ですね。MacBook/iMac/Apple Watchシリーズは台湾クアンタ・コンピュータ社、Mac Proはシンガポールのフレクストロニクス社が製造していると言われていますが、iOSデバイスとは出荷台数が著しくことなるので、金額ベースではフォックスコンがぶっちぎりでしょうね。
4/12 次期Apple Watchは内部仕様のみが変わる
9 to 5 Macによると、次期Apple WatchはiPhone 7シリーズと同じタイミング発売されるとのこと。例年だと9月ですね。外観デザインは初代を踏襲し、中身のハードウェア仕様が変わるようです。
4/12 Apple Watchの2016年出荷台数は前年比25%減
EMSOneによると、Apple Watchの2016年の出荷は前年から25%減になるとのこと。台湾KGI証券のアナリストの見解です。Apple Watchは次期モデルの製造が始まっているという情報もありますが、2年目で出荷台数が4分の3になるというのはちょっと厳しいかも。Apple Watchがどうこうというより、ウェアラブル端末の必要性をユーザーがあまり感じていないからかも。
4/12 フォックスコンがiPhone SE組み立てで好況
EMSOneによると、iPhoneの組み立てやシャープの買収で知られる台湾フォックスコン社(鴻海精密工業)の2016年2月の業績が好調とのこと。iPhone SE効果で前月、前年同月比を超えているそうです。前年同月の2015年2月といえば、iPhone 6シリーズが中国で爆売れしていた時期なので、それを上回るというのはスゴイかも。一方で、iPhoneの組み立てを請け負っているにもかかわらず台湾ペガトロン社の業績は下り坂です。Appleやフォックスコンに富が集中しちゃっている気がしますね。
4/12 ペガトロンの業績がiPhone減算で大幅下落
EMSOneによると、iPhoneの組み立てで知られる台湾ペガトロン社の業績が悪化しているとのこと。2016年1~3月期の業績は前期から大幅に減っているそうです。iPhoneの組み立ては、台湾フォックスコン社がメインかと思いますので、ペガトロンは減産のあおりを強く受けているのかもしれません。
4/12 TSMCが7nmプロセスのロードマップを前倒し
EMSOneによると、Apple Aシリーズの製造で知られる台湾TSMC社が、7nmプロセスでの製造ラインを前倒しで稼働させるとのこと。最新のApple A9シリーズは、TSMCが16nm、韓国サムスン電子社が14nmのプロセスルールで製造しています。次期iPhoneに搭載されるApple A10チップは10nmプロセスと言われていますので、7nmプロセスの製造ラインをAppleが使うとしたら、Apple A11チップ用ですね。順当にいけば、来年秋に発売されるiPhone 7sあたりに搭載されるんでしょう。
4/13 Appleの採用でIGZO液晶の出荷が4倍増
EMSOneによると、IGZO液晶の2016年の出荷は前年から296%増加して2000万台を突破するとのこと。台湾トレンド・フォース社の調査部門ウィッツビューの予想です。iPhoneは2017年に有機ELに切り替わるという噂がありますが、タブレット端末などでは液晶パネルが依然強いですね。台湾フォックスコン社がシャープを買収したのはIGZO液晶の量産技術が欲しいからと言われていますが、まさに狙いはここにあるんでしょう。
4/14 次期Apple Watchの心臓部の製造が始まる
DIGITIMESによると、次期Apple WatchのSiP(System-in-a-Package)の製造は、初代モデルと同様に台湾ASE(アドバンスド・セミコンダクター・エンジニアリング)社が請け負うそうです。そのほか、米アムコア・テクノロジー社、シンガポールのSTASチップパック社も製造するとのこと。SiPの中身のCPUやメモリーは韓国サムスン電子社製だそうです。
4/14 iPhone 7はSmart Connectorを搭載か
MACお宝鑑定blogによると、すでに各所で流出しているiPhone 7の背面写真はフェイクではなく本物の可能性が高いそうです。流出画像では本体背面の下部に○○○の部分がありますが、これがSmart Connectorの接点のようです。そのほか、Plusモデルはデュアルレンズ仕様になるようです。スピーカーはモノラルのままと予想しています。だいたい当たってるんでしょうね。
4/15 Apple Watch 2の生産がスタート
EMSOneによると、台湾クアンタ・コンピュータ社が次期Apple Watchの生産を開始したとのこと。初代に引き続き独占受注のようで、4月から生産を始めているそうです。DIGITIMESリサーチのレポートです。例年9月に発表・発売されるiPhoneは6月ごろから量産が始まるイメージですが、このApple Watchの生産が量産レベルの規模であれば、6月のWWDCで新モデルが発表される可能性もありますね。
4/15 台湾レンズメーカーが新工場の建設を一時停止
EMSOneによると、iPhone用のカメラレンズを供給している台湾ラーガン社の新工場の建設が一時ストップしているとのこと。作業員が6階の足場から3階に転落した事故の影響とのこと。それ以外にも労災と見られる事後が頻発しているようです。iPhoneのレンズよりも人命が気になります。
4/15 台湾レンズメーカーがiPhone減産で大打撃
EMSOneによると、カメラレンズ大手の台湾ラーガン社の売上が落ち込んでいるとのこと。同社が発表した2016年1~3月期の売上高は、前期比46%減、前年同期比22%減の約278億円(82億7100万NTドル)だったそうです。iPhoneは世界的な販売不振と言われていますが、中国やアジア太平洋地域では堅調というデータもあります。いずれにせよ、Appleに依存しすぎるのはよくないということですね。
4/15 アップルとサムスンが有機ELパネル供給で契約か
The Wall Street Journal Chinaによると、Appleと韓国サムスン電子社が有機ELパネルの供給で契約を締結したとのこと。この契約で、サムスンはAppleに累計1億枚の5.5インチ有機ELパネルを供給することになるようです。製造は2017年5月から始まるそうなので、iPhoneに搭載されるのは2017年秋に発表されると見られるiPhone 7sからですね。5.5インチということはPlusモデルだけの搭載かも。
4/15 アップルのiCluoud用サーバーを中国メーカーが受注
EMSOneによると、AppleのクラウドサービスであるiCloud用のデータセンター用サーバーを中国インスパー(Inspur)社が受注するとのこと。個人的には初めて聞く企業なのですが、米マイクロソフト社やスウェーデンのエリクソン社、韓国LGエレクトロニクス社などとも付き合いがある、かなり有名な企業のようです。Appleのクラウドサービス、特にクラウドストレージはGoogle DriveやOneDrive、Dropboxに比べて、小容量、遅い、高いと三拍子が揃っていますが、インスパーのサーバー導入でどうにかならないですかね。
4/15 新設計ヒンジで超薄型のMacBookが2016年下期に登場
DIGITIMESによると、新型MacBookシリーズの開発が進められており、2016年後半に発売されるとのこと。ヒンジ部分の製造に、MIM(Metal Injection Molding )と呼ばれる射出形成を採用するそうです。製造は米アンフェノール社が請け負うとのこと。同社は、米マイクロソフト社のSurface Proシリーズのヒンジも製造しているそうです。そのほか、バッテリーモジュールの受注も始まっているようです。
4/16 2016年4~6月期もiPhoneは3割減産
日本経済新聞によると、2016年1~3月期に引き続き4~6月期も前年同期比3割の減産が続けられるそうです。国内外の部品メーカーのリークだそうです。iPhone 6sシリーズの販売不振が原因のようです。まあ、前モデルのiPhone 6シリーズが売れすぎたのでその反動もあるでしょうね。ワタクシはPhone 6 PlusからiPhone 6s Plusに機種変したんですが、あんまりワクワク感ありませんでしたし。
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