春になると食べたくなるもの、坦々麺、鶏そば、ハンバーガー。
いまマクドナルドとバーガーキングがハンバーガーで戦っている。マクドナルドはお肉を4枚入れた「ギガ ビッグマック」(単品740円)、バーガーキングは「BIG KING 5.0」(単品790円)がそれぞれ注力した製品だ。
BIG KING 5.0は2014年初登場、2015年改良、今春再発売したらしい。
ギガ ビッグマックは編集部の鈴木くんが食べて、しばらくビッグマックはいいですという顔をしていた。味が一本調子で飽きてしまうのかもしれない。一方、バーガーキングは「こっちの“BIG”は大きい、だけじゃない」と挑発的だ。
50円のちがいは、どのように味にあらわれるのだろう。好奇心にかられ、ついBIG KING 5.0を買ってしまったので記事を書きたい。普段あまりハンバーガーを食べつけていないので、まちがいや誤解があったら申し訳ない。
レビューの前に、BIG KING 5.0を買うとき、単品もコーラとのセットもおなじ790円ということに驚いた。コーラは実質無料なのだ。けちなので単品で買おうとしていたが、あてがはずれた。そういうキャンペーンなのだという。
BIG KING 5.0をかかえ、春のやわらかい雨をくぐって編集部へ。郵便袋のような包みをひらいてみると巨大なハンバーガーがあらわれる(バーガーキングではワッパーというらしい)。きれいに丸く、どらやきのようだ。
サイズは直径約13cm×高さ約6cm、重量は約344g(いずれも実測値。公称値はもう少し大きく、重い。個体差だろう)。エネルギーは1118キロカロリー。
日本医師会の測定法によれば、わたしが必要とするエネルギーは1日2677キロカロリー。およそ半分をBIG KING 5.0でまかなえることになる。効率的だ。
本体はパン(バンズ)の3段ラック構造になっている。上層部がレタス+玉ねぎ+ピクルス+お肉(パティ)、下層部がチェダーチーズ+お肉。上層部には特注ソース「BK KINGソース」が塗布されている。外観はとても大きい。
食べる。お肉の香りがして、おいしい。バーガーキングが強みとする、お肉の「直火焼き」効果らしい。大きいので片手で自分を撮るのが大変だ。
食べていく。さすがに飽きるかと思ったが、なかなか飽きない。お肉の味が単調ではないというのもあるが、味に変化があるからだろう。チェダーチーズとBK KINGソースが、それぞれに主張する。味がやや濃いが、実食には問題ない。
食べ終える。BK KINGソースが気に入った。ずいぶん前に食べた、マクドナルドの「てりやきマック」を思い出した。向こうは醤油とマヨネーズなので味はまったくちがうが、どこかくせになる味だ。チーズも美味だった。
ギガビッグマックを食べていないため比較ができないが、BIG KING 5.0は、大きいが飽きない。もう一度食べたいかと言われるとしばらくはいいかなと思うが、また次の春に食べたくなるかもしれない。
盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、記者自由型。好きなものは新しいもの、美しい人。腕時計「Knot」ヒットの火つけ役。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中。
人気の記事:
「谷川俊太郎さん オタクな素顔」「爆売れ高級トースターで“アップルの呪縛”解けた」「常識破りの成功 映画館に革命を」「“うんこが漏れない世界を”DFree」