電力自由化の新規参入会社紹介の5社目は、MCリテールエナジーによる電気プラン「まちエネ」。あまり聞き覚えのない会社名だと思うが、MCリテールエナジーは、三菱商事とローソンが共同出資して設立した、電力小売事業を専門とする企業だ。
ローソンが出資していることでもわかる通り、電気料金によってコンビニで得をすることができる。それではMCリテールエナジーの電力サービスを紹介しよう。

MCリテールエナジーの電力自由化についてのWebサイト。料金シミュレーションもできる
世界中で発電事業を手掛けている三菱商事
MCリテールエナジーに出資している三菱商事は世界中で発電事業を手掛けており、日本でも電力自由化が始まった2000年から、新電力第1号となる会社を設立し、法人向けに提供してきた実績がある。その発電はCO2排出の少ない天然ガスやバイオマスによる電力供給となっている。
電力サービスプランは1つだけ
これまで紹介してきた電力サービスでは、さまざまなプランが用意されていたが、「まちエネ」ではプランはたった1つ。選択肢がない分、逆に迷ったり、不明瞭であったりしないというのが特徴だ。
「まちエネ」で割引となるのは第3段階の料金。つまり、300kWhを超える分の料金だ。東京電力が29.93円なのに対し、「まちエネ」では27.24円となっている。平均的な電気使用量が約390kWh/月と考えると、90kWh分、単価が2.70円ほど安くなり、240円ほど安くなるイメージだ。もちろんそこまで電気を使わない家庭でも、ポイント還元などのサービスがあるので、まったく安くならないわけではない。
「まちエネ」の特徴はPontaポイントやローソンで得をすること
「まちエネ」を通じて電気を購入すると、Pontaポイントがもらえたり、ローソンからクーポンをもらうことができる。
また、「まちエネ」会員になると、ローソンチケットの特別優待があり、さまざまなエンターテインメントをお得な料金で楽しむことができる。例えば、映画では500円割引でチケットを購入できる割引チケットが用意されている。1800円の映画代が1300円になると考えるとかなりお得だ。
現在、サービスが始まったばかりということもあり、4月末まで入会キャンペーンも行なわれている。このキャンペーンでは最大500ポイントのPontaポイントがプレゼントされ、契約手数料も無料になる。
「まちエネ」は、普段、ローソンを活用している人であれば、一度検討したい電力サービスだ。
次回は、JXエネルギーの電気サービス「ENEOSでんき」について解説する。
