auが開催した「はじめての皇居ラン×デジタル健康診断体験」は、同社回線および端末を約5年以上使用している長期利用ユーザーに向けたイベントを開催。プロのコーチから指導を受けながら、ランナーに人気の高いコースである皇居外周をぐるっと1周ランニングするもの。
さらに、ゲストの医学博士・本田由佳さんとマラソンランナー鈴木莉沙さんによるトークセッションにも参加できるという盛りだくさんの内容。当日は1部と2部が開催されたのだが、定員80名の募集に2000人以上のユーザーから応募があったそうだ。
初心者でも安心の皇居一周ランニングスタート
13:00のスタート時刻が近づくと、1部の参加者が皇居の平川門に集まってきた。参加者は2つのグループに分かれ、まずはランニングトレーナーの鈴木隆介さんと遠藤圭生さんによるストレッチ運動を開始。3月になって暖かくなったとはいえ、まだまだ気温は低い。鈴木・遠藤両氏から効率よく身体をほぐす運動が紹介された。参加者のなかには皇居を走るのは初めてという方もいたため、「歩行者に気をつける」など、コースを走る際の注意事項も伝えられた。
約10分のストレッチが終わるといよいよ出発。鈴木さんと遠藤さんがグループの先頭を走り、参加者たちがついていく。今回はランニング初心者もいたため、ゆっくりめのペースで走っていった。
ランニングの落とし穴は「水分補給」
皇居外周を半周と少し過ぎたあたりにある桜田門で休憩タイム。参加者たちは園内の広場に集まり、ついつい走ることに夢中になっていると忘れがちになる水分補給を行なった。また、ただ休憩するだけでなくトレーナーからふたりひと組で行なう「ランニングに役立つストレッチ」と、短距離走のようなミニゲームのレクチャーが行なわれた。参加者はすでに3kmほど走っているのに、まだまだ元気な様子。
記念撮影が終わると、皇居ランのゴールである平川門に向けて出発。丸の内のビル街を右手に見ながら、ひたすら走っていった。
医学博士とランナーによるトークセッションも
皇居ランは脱落者ゼロで14:20の定刻通りに終了。ここからは会場をTKPガーデンシティ竹橋に移して、デジタル健康診断体験を受けることに。会場に入ると、中には「体組成計」や「血管年齡測定器」「ストレス度測定器」などがズラリ。参加者はすべての検査を行ない、その結果を元に、医学博士・本田さんと、マラソンランナー鈴木さんのトークセッションに参加する。
トークセッションが始まると、本田さんと鈴木さんが登場。本田さんは「毎日デスクワークを4時間以上する現代人にとって、ランニングは健康に効果的」と語った。また、鈴木さんは以前はまったく運動をしておらず、10分走ることすらできなかった過去を紹介した上で、フルマラソンを走れるようになった経緯などを語っていた。
続いてのテーマは「健康的な身体づくり」について。本田さんは体組成計などで得られるデータの見方を解説しながら、「体脂肪率は男性9~12%、女性25%以上が好ましい」とコメント。過度なダイエットは膝の故障や疲労骨折、女性の場合は月経不順に陥るといった注意を促した。
「スマホdeドック」で健康診断も
トークセッションの最後は、auが提供するサービス「スマホdeドック」を紹介。自宅にいながら健康診断を受けられるユニークなサービスで、キットに含まれる器具を使って採血し、センターに発送すると数日後に結果が戻ってくるという。この診断で得られるデータは糖質代謝や肝機能、糖代謝、栄養状態、尿酸などの14項目。本田さんは「自宅で指先の血液を採るだけで、医療機関で受ける検査と同等の結果が得られる」と利便性を語った。
サービス紹介後、実際に鈴木さんが東京マラソンを完走した翌日に採血した審査結果がスクリーンに映し出された。しかも鈴木さんはサービスの信頼性を確かめるためか「あえて悪い結果が見たかった」とコメント。フルマラソンで疲れている身体に鞭打って、焼き肉やビール、お菓子など、わざわざ身体にとって最悪な状態を作ったそうだ。当然、診断書には「高度異常値」と書かれており、体を張った実験は大成功(?)だった。
イベントの最後はゲストへの質疑応答コーナー。ランニングが大好きな参加者から、鈴木さんと本田さんへいくつかの質問が投げられた。興味深かったものをふたつ紹介する。
――運動後に摂取するべきものは
運動後、30分以内に水分、タンパク質、糖質、ビタミンCを摂取すべきです。具体的には「バナナ」「おにぎり」「スムージー」「カステラ」など。意外なところでは「肉まん」もオススメ。
――ランニングをする前に食べてはいけないものと、注意すべきことは
運動前に洋菓子はよくない。理由は消化されにくい油が使われているから。ケーキを食べるなら、羊羹にしたほうがいい。そして運動前に注意することは準備体操。走る前は「ラジオ体操」の動きがいい。
au木村氏が語る長期契約者向けイベントの意義
今回のイベントを企画したKDDI株式会社 カスタマーサービス企画部長・木村奈津子氏に話を伺った。実は木村氏もランニングを趣味にしており、毎週必ず走っているそうだ。
――今回のイベントの感想は
木村氏:大成功だったと思います。ランニング初心者の方や、60歳以上の方、栃木から参加された方など、たくさんのユーザーに集まっていただけました。また「これをきっかけに走ってみたい」と語ったユーザーがいたのが印象的でした。
――運動をテーマにしたイベントを企画した理由は?
木村氏:auは以前から音楽とスポーツを使ったサービスを提供してきたので、いろいろなノウハウは蓄積してきたつもりです。当社が運営し、今日のイベントの集合場所になっていた「Run Pit」は、皇居を走るたくさんの方々にも好評です。この施設をつくってからは、ランナーのみなさんと接点ができました。そのような背景があったので、今回は「健康」をテーマにしたイベントを企画しました。
――今日の参加者たちを見て感じたことは
木村氏:「走る」という同じテーマを持っている人たち同士なので、和やかな雰囲気になりやすかったです。今日ここで会うまではまったく知らない人たちだったのに、すぐに輪ができていました。
――今後の長期契約者向けイベントの予定は
木村氏:「健康」は人類の共通のテーマですから、スポーツ系のイベントは続けていきたいです。ですが、イベントはスポーツに限ったことではなく、「生活のなかにauがどのように関わっていくか」を、もっともっと考えていきたいです。「料理」などもいいですね。
――今日のイベントを経て、次に活かしたいことは
木村氏:「長期契約のお客さま、ありがとう」というメッセージは打ち出してはいきますが、それ以外にもプラスアルファのメッセージを考えたいです。我々はこれからも「お客様がなにを求めているか?」を探りながら、サービス・商品を含めて、みなさんのライフスタイルが向上するマッチングをしていかなければならないんだなと、改めて思いました。次のイベントを企画する際のヒントになると思います。