センサーなどの出展も多く
スマホでコントロールできない家電はなくなりそう
会場内で結構目立っていたのがロボット。製品としてではなく、話しかけるとブースの説明をしてくれたり、あるいは愛嬌を振りまくだけといったコンパニオン代わりに使われているものがほとんどでした。しかし、全てが中国製で、様々な種類があったということは数年もすれば中国もロボット大国の仲間入りを果たすかもしれません。この写真にあるハイアールブースの多数のロボットもこちらの話しかけに対して簡単な反応を返すだけでしたが、来年の展示会ではもっと高度なことができるようになっていることでしょう。
家電メインということで、IoTやウェアラブルデバイスの製品もあまり多くはなかったのですが、中国ならではといえる腕輪型のウェアラブルデバイスを見つけました。スマホと接続して運動量の計測や各種通知ができるのですが、それだけではなく「中国で必須の機能」が搭載されているとのこと。
本体にはPM2.5を計測できるセンサーを搭載しており、その場の大気汚染状況を確認可能とのこと。さらには、本体に収納式の検知器を内蔵しており、それを水に浸すことで水質測定(TDS)もできるようです。実は、AWE 2016にはセンサーだけを出展する企業も多数あったのですが、環境計測のセンサーが小型化されれば、このようにウェアラブルデバイスに内蔵することも可能になるわけです。
こちらのカラフルなブロック式のセンサーは、コンセント部分に直接装着できる本体に、色別になったセンサーユニットをブロックのようにして最大3つまで積み上げることが可能。それぞれのセンサーは黄色が温湿度、白がモーション、紫が二酸化炭素、青がPM2.5など。それぞれスマホのアプリで測定値を確認することが可能です。大気汚染が深刻な中国ですが、家庭に置くセンサーも仰々しいものではなく小物のように置けるものも増えてきています。最も大気汚染が緩和されればこのようなものも不要になるのですけどね。
センサーから家電まで、あらゆるものがスマホでコントロールできる製品だらけ。どの企業のブースでもスマホ片手に自社製品の操作をデモする姿が目立っていました。ちなみに使われていたスマホでよく見かけたのがシャオミ。そういえばシャオミもAWE 2016には出展していたはず。どのようなブースを構えていたのでしょう?
シャオミのブースは70型を始めとする大型TVがズラリ。また、空気清浄機も複数製品を展示するなど、家電に特化した展示を行なっていました。せっかくMi5が発売されたばかりなのにここに展示しないなんて勿体ない。説明員に話を聞くと「Mi5なら市内の店舗にあるのでそちらで見れるよ」とのこと。出展も「AWE 2016は家電が中心。シャオミとしてもスマートTVを中心に、シャオミの製品がつながることをアピールした展示にしている」とのことで、Mi5はたまにTVで広告が流される程度でした。
せっかくなので展示会中にちょっと足を延ばしてシャオミの実店舗「小米之家」にも行ってきました。Mi5は2色4台が展示されており、自由に操作できるとあって大人気。AWE 2016にMi5を展示したら、おそらくTVそっちのけでMi5ばかりに注目が集まっていたかもしれません。このような理由もあり、ブースにはMi5は置かなかったのでしょう。
話題の中心はスマート家電から車へ
ITというより家電が中心だったAWE 2016ですが、いくつかのメーカーが将来のコンセプトカーを出展していました。そういえばラスベガスで開催される「CES」もいまでは車メーカー各社が出展を行なっています。AWEも同じようにいずれ車の展示が増えるかもしれませんね。そうなるとスマホとの連携などおもしろい展示も見ることができそうです。中国最大の家電展示会、来年の開催も楽しみにしたいと思います。