ソニーは3月8日、Blu-ray Discレコーダーのラインナップを刷新し、4機種を新たに発売すると発表した。発売日は4月30日。
新製品は、3チューナー&2TB HDD内蔵モデル「BDZ-ZT2000」(予想実売価格は9万円前後)、3チューナー&1TB HDD内蔵モデル「BDZ-ZT1000」(同7万5000円前後)、2チューナー&1TB HDD内蔵モデル「BDZ-ZW1000」(同6万5000円前後)、2チューナー&500GB HDD内蔵モデル「BDZ-ZW500」(同5万4000円前後)となる。
いずれも4KのBDタイトルには対応していないが、4Kアップコンバート機能を搭載。BD(2K)や録画番組だけでなく、放送中の番組についてもアップコンバートでき、4Kテレビと接続することで高精細な映像を楽しめる。同社の4Kテレビと接続する場合は「4Kブラビアモード」という画質モードが利用できる。
全体的な特徴として、従来のUI(ユーザーインターフェース)である「クロスメディアバー」ではなく、新しいUIを採用。ホーム画面では「録画する」「視聴する」「削除/編集」「ダビング」「設定/お知らせ」の5つのカテゴリーが表示され、それぞれを選ぶことでより具体的な機能にアクセスできる。
電子番組表も刷新され、より新聞のラテ欄に近い表示とすることで見やすさを向上。1画面で表示するチャンネル数も9局/7局/4局で切り替え可能なほか、文字サイズの変更も行なえる。
録画リストでは、簡単にジャンル分類表示が可能になり、探す番組の絞り込みが可能。さらに、リモコンの十字キーの左を押すことで条件検索画面が表示され、より細かい検索が簡単にできるようになった。
内蔵HDDと外付けHDDで管理できる録画タイトル数も、現状はそれぞれ999タイトルまでだが、新機種はそれぞれ1万タイトルに増加。
録画は、約16倍(AVC 1.5Mbps)の圧縮が可能な「EERモード」を新たに搭載。ちなみに他社のBDレコは15倍(AVC 1.6Mbps)の圧縮が最大となっている。
そのほか、ネットワーク再生では2台の端末に対しての同時配信が可能。LAN内の2台の機器に同時配信できるほか、スマホなどの宅外(LAN外)にある機器と、LAN内の機器という組み合わせでも同時配信が可能となる(宅外の機器×2台の配信はできない)。
従来モデルから非搭載となる機能も
このように、大幅に機能強化が図られた一方、搭載されなくなる機能も多い。視聴系では「もくじでジャンプ」機能が省略され、動画サービスの「アクトビラ」や「TSUTAYA TV」との連携もできなくなる。
編集系ではDVDからHDDへのダビングができなくなり、HDDからDVDへのダビングもDVD Video形式ではできなくなる(DVD VRは可)。分割・結合についても、チャプター単位なら可能だが、タイトル単位ではできなくなる。
外部機器連携では、USB経由のおでかけ転送ができなくなり(ワイヤレスは可)、カメラからの静止画取り込みもできなくなる(動画は可)。
CATVのLAN録画および「スカパー! プレミアムサービス Link」、録画番組の引っ越しについては、発売当初はできないが、後日ファームウェアアップデートで対応するという。