GALAX「GTX 970 BLACK EXOC SNIPER EDITION」
最新ゲームに備えるならGALAXのGTX970がベストバイ
2016年03月14日 11時00分更新
続いてはグラフィックの表現力(特に主人公のロングヘアーの描写が素晴らしい)が現在ダントツ、ついでにCPUもGPUもパワーをガンガン要求する重量級ゲーム「Rise of the Tomb Raider」をチェックしてみる。
解像度はフルHD、画質をプリセットの“高”と“最高”の2通りでテストした。アンチエイリアスはデフォルトのFXAAに統一している(FXAAの上、SSAAは極端に重いため)。
ここでも「Fraps」を使い、ゲーム開始直後の雪山登山シーンにおけるフレームレートを計測した。
さすがに最高設定では一瞬60fpsを下回るシーンが出てくるものの、平均では60fps以上を獲得。謎解きと同時にアクションも重要なゲームなので、この程度のフレームレートが欲しいところだ。「Rise of the Tomb Raider」がこの程度動けば、今後出てくるゲームも安心して楽しめるだろう。
ちなみに「Rise of the Tomb Raider」のフルHD+最高設定におけるVRAM消費量は4GB弱。「GTX970は“3.5GB問題”があったはずでは……」と思うかもしれないが、4GB消費している状況になっても、特別不利益が出るわけではない。フルHD環境ならGTX970がベストバイなのだ。
ではVRにおける性能はどうなのだろうか? まだ筆者もOculusやViveの製品版を手にしていない状況だが、先日リリースされた「SteamVR Performance Test」で、GTX 970 BLACK EXOC SNIPER EDITIONがVRレディーなビデオカードなのかをチェックしてみよう。
今回のベンチ環境では、SteamVR Performance Test実行中のフレームレートは110~128fpsと非常に高レベル。CPUの性能が足りていないと容赦なくレーティングが下がるので、とりあえずVRを試したいけど今の段階はゲーム用でいいかなと考えているなら、GTX 970 BLACK EXOC SNIPER EDITIONは良い選択といえる。
最後に動作中のGPU温度とGPUコアクロック、ファン回転数の推移をチェックしよう。Kepler世代のGeForceでは排熱が追いつかず熱でGPUのブーストがダレてしまうことが結構みられたが、ワットパフォーマンスの良いGTX900シリーズではあまり見られなくなった。その現象が起きるかどうかチェックしてみよう。
テストはバラック組みの状態でRoTTRを30分遊び、その際の温度などを「HWiNFO64」で記録している。
スペックシートではブーストクロック1329MHzとなっていたが、今回試用した個体はブースト1392MHzを終始ダレることなく維持することに成功。
ファンノイズも小さく、静かな環境でオーバーヒートに怯えることなくゲームに集中できる仕上がりになっている。中盤以降少し温度が低下するシーンがあるが、その時もファン回転速度がなめらかなカーブを描いて下がっていることから、ファン回転数制御もキメ細かく行われていることがうかがえる。
フルHD環境で迷ったらコレだ!
以上、GTX 970 BLACK EXOC SNIPER EDITIONをざっくりと試してみたが、フルHDゲーミング環境で戦うには非常に魅力的なカードだといえる(World of Warshipsなど軽めならWQHDでも余裕だろう)。
ちょっと欲が出てくるとWQHDだ4Kだと欲望は果てしなく広がってしまうものだが、現状WQHDや4Kの高付加価値ゲーミング液晶は選択肢が少なく、かつ高価。
これからPCゲーミング環境を整備しようと考えているなら、このGTX 970 BLACK EXOC SNIPER EDITIONとコスパのよいゲーミング液晶の組み合わせがベストだ。