フランス発の「ALCATEL ONETOUCH」ブランドのSIMフリースマホ「IDOL 3」。国内ではすでに数十機種が発売されているSIMフリースマホの中では、必ずしも存在感を発揮しているわけではないが、シンプルでかつ特徴的な機能を持った1台だ。直販価格で税抜3万9800円と比較的購入しやすくなった同機を、短い時間ながら試したので写真中心にお届けする。
まずブランドについておさらいしておくと、ALCATELはもともとフランスの通信企業で、同社の携帯電話部門が中国のTCLコミュニケーションに引き継がれて生まれたのが「ALCATEL ONETOUCH」ブランドとなる。ロシアや中南米などで大きなシェアを持っているという。
IDOLシリーズはその看板モデルだけあって、完成度の高いデザインを持っている。おもしろいのは前面の上下対称デザイン。自動的に上下回転し、スピーカーも両方にあるため、どちらを上に持ってきても、通話も含めて操作できるようになっている。
5.5型フルHD液晶搭載なので比較的大型のスマホではあるが、7.4mmの薄型ボディーに加え、このサイズにしては約141gと軽量なこともあり、持ちにくさはない。サラサラとした手触りの背面にも好感を持った。
その他のスペックはCPUにオクタコアのSnapdragon 615(1.5GHz+1GHz)、2GBメモリー、16GBストレージ、13メガカメラ(イン8メガ)、2910mAhバッテリー、Android 5.0とミドルハイクラスの性能。実際に操作してもフラグシップ級端末ほどの快適さではないのだが、実用的にはまったく問題ないレベルだ。
前述したようにすごく特徴的だとは言いがたいのだが、動作面でも不満がなく、幅広いユーザーに受け入れられそうな1台と言える。また、海外ではIDOLシリーズの次期モデルがMWCに合わせてすでに発表されている。日本国内での引き続いての展開を期待したい。
「ALCATEL ONETOUCH IDOL 3」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 5.5型液晶 |
画面解像度 | 1080×1920ドット |
サイズ | 74.14×152.7×7.4mm |
重量 | 約141g |
CPU | Snapdragon 615 1.5GHz+1GHz(オクタコア) |
メモリー | 2GB |
ストレージ | 16GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大128GB) |
対応ネットワーク | FD-LTE:1/3/7/8/19/20 W-CDMA、4バンドGSM |
OS | Android 5.0 |
カメラ画素数 | リア:1300万画素/イン:800万画素 |
バッテリー容量 | 2910mAh |
SIM形状 | microSIM |
カラバリ | ダークグレイ、メタリックシルバー、ソフトゴールド |