1万円台イヤフォンから変わり種スピーカーまで、今旬のBluetoothオーディオを聴きまくる! 第1回
予想外にレベルが高い! 1万円前後で買えるBluetoothイヤフォン/ヘッドフォン
2016年02月15日 10時00分更新
穏やかでのびのびとした感触が心地良い
フィリップス「SHB3185」
今度はオーバーヘッド型のヘッドフォン。フィリップスの「SHB3185」(実売価格 1万1000円前後)は、オンイヤータイプのコンパクトな密閉型ヘッドフォンだ。
Bluetoothに加えて、NFCにも対応しているので、ペアリングや接続/切断がワンタッチで行なえるのが便利。音量操作はもちろん、曲送り/戻し操作も可能で、内蔵マイクによるハンズフリー通話(着信応答や終了など)もできるなど機能性は十分だ。
内蔵バッテリーはリチウムポリマーで、音楽の連続再生時間は約11時間となっている。
見た目も流行のDJスタイルのデザインとなっているが、携帯のための折り畳み収納にも対応しており、屋外でも使いやすくなっている。密閉型なので音漏れも少ない。
見た目としては、ポータブル性も意識したコンバクトなヘッドフォンで、Bluetoothのための回路やバッテリーを内蔵するわりには、重量も146gとさほど重くはない。
装着してみると、側圧はやや強めでしっかりとホールドされる感じになる。頭を動かしてもズレにくいが、長時間装着していると耳が痛くなるかも。オーバーヘッド型でもヘッドフォンからコードが伸びていないというのは思った以上に快適に感じる。
空間感や微小な音も気持ちよく再現
ドライバーユニットは、ネオジウムマグネットを使用した32mm口径で、感度も106dBと能率が高めになっている。
音はゆったりとした聴き心地のいいもので、「ガールズ&パンツァー劇場版」のサントラでは、出音の勢いやリズムの力強さよりも、数々の楽器をしなやかな音色で気持ち良く再現する。
高域がソフトな感触で落ち着いたトーンにはなるが、ニュアンスの変化がしっかりと出るので物足りない感じはしない。低音もゆったりとした落ち着いた感触。テンションの高さや迫力はおとなしい感じになるが、気持ち良く音楽を楽しめるバランスだ。
もう少し解像感のある再現でもいいとは思うが、Bluetoothによる影響というよりも、聴き心地を重視した音のまとめ方のためだと感じる。
楽器の音の響きが広がる様子も含めて、空間感や微小な音の再現はなかなかのものだし、圧縮による変なデジタル臭さは感じない。気持ち良く音楽を楽しみたい人に向いたモデルだ。
記事掲載当初、重量に誤りがありました。お詫びして訂正いたします(2016年2月18日)
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