全製品で550MB/Secをマーク
CrystalDiskMark 5.0.2
まず、CrystalDiskMark 5.0.2の結果だ。データサイズを1GiBに設定してテストを行ってみたところ、製品によって多少の差は見られるが、シーケンシャルリードは全製品とも550MB/Sec前後を記録。
また、シーケンシャルライトは、Crucial BX200やADATA SP550では500MB/Secを切るスコアを記録している部分もあるが、その他の製品はすべて500MB/Secを上回るスコアを記録している。
また、ランダムアクセス性能は、4KQ32T1のスコアはほぼ全製品がリード・ライトとも300MB/Secを上回っており、こちらも申し分ないスコアと言える。
4Kランダムのスコアは、4K32T1のスコアを下回っており、CFD販売のCSSD-S6Tでは4Kランダムライトスコアの落ち込みがやや大きくなってはいるが、このスコアなら一般ユーザーが利用するPCでの実利用時に大きな体感差を感じることはなく、特に問題視する必要はないだろう。
ただ、これらSSDは、NANDフラッシュメモリーの一部をSLCキャッシュとして利用している関係で、大容量の書き込み作業が発生する場合には、キャッシュがあふれて書き込み速度が低下する可能性が考えられる。
そこで、データサイズを最大の32GiBに設定して再度検証してみた。結果を見ると、先ほどのデータサイズ1GiBでの結果と比べて、一部でライト速度の落ち込みが見られるものもある。しかし、その落ち込みは思ったほど大きなものとはなっていない。
この結果を見る限り、TLC NANDフラッシュメモリー採用SSDが初めて登場してすでに2年近く経過しているが、その間にコントローラーやキャッシュの技術が蓄積され、性能面での不安はほぼ解消されたと言って良さそうだ。
少なくとも、これだけのスコアが得られているなら、SLCタイプNANDフラッシュメモリーを採用するSSDと比べても大きく劣るものではなく、基本的に実利用時にSLC NANDフラッシュメモリー採用SSDとの体感差を感じることはないはずだ。