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動体や明暗差のシーンで発揮、有機薄膜CMOSイメージセンサーをパナソニックが開発

2016年02月04日 17時43分更新

文● オオタ/ASCII.jp

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 パナソニックは、有機薄膜を用いたCMOSイメージセンサーを用いて、明暗差の大きいシーンを、従来比100倍のダイナミックレンジまで、時間差なく撮影できる、広ダイナミックレンジ化技術を開発したと発表した。

従来の裏面照射型CMOSイメージセンサー(左)と有機CMOSイメージセンサー(右)の画素構成図

 光電変換を行なう有機薄膜と回路部での電荷蓄積機能を独立に設計可能な特長を活かし、従来は困難だったダイナミックレンジ123dBの明暗差のあるシーンの撮像においても、明るいところで白とびなく、暗い被写体でも鮮明で質感豊かな映像を再現できるという。

広ダイナミック化を実現する画素構成とその効果

 また、特に逆光やライト照射下に被写体があるような明暗差の大きいシーンの撮像でも広い色階調の再現が可能になる。さらに露光時間を変えて順次撮影したデータを合成するということが発生しないため、動く被写体に対しても高精度で撮像できるとのこと。

 従来までのイメージセンサーでは、露光時間の異なる複数のデータを順次撮影後、撮影した複数の画像をデータ処理し合成することで、ダイナミックレンジの拡大を図っていたが、時間差のある複数画像データを処理するため、動きのある画像は歪んでしまうということが課題だった。

開発した広ダイナミック化技術を適用した撮影イメージ

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