ADATAの廉価帯SSDは、ゲームロード時間の短縮に効果あり
PCMARK8のStorage test
ベンチマークの最後は「PCMARK8」の「Storage」テストで実アプリケーションや作業のパフォーマンスを計測しよう。
| PCMARK8のベンチ結果 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 型番 | ASP550SS3-240GM-C | ASX930SS3-240GM-C | ||||
| score | 4931 | 4943 | ||||
| bandwidth | 215.58MB/s | 232.07MB/s | ||||
| World of Warcraft | 58.6 s | 58.7 s | ||||
| Battlefield 3 | 134.3 s | 134.1 s | ||||
| Adobe Photoshop light | 114.2 s | 114.8 s | ||||
| Adobe Photoshop heavy | 367.3 s | 360.8 s | ||||
| Adobe InDesign | 57.8 s | 58.1 s | ||||
| Adobe After Effects | 71.3 s | 70.9 s | ||||
| Adobe Illustrator | 72.5 s | 72.2 s | ||||
| Microsoft Word | 28.4 s | 28.3 s | ||||
| Microsoft Excel | 9.3 s | 9.3 s | ||||
| Microsoft Excel | 9.3 s | 9.3 s | ||||
Storageテストの総合スコアーは、SX930が上回ったが、実アプリケーションの結果は「Adobe Photoshop heavy」を除いて、誤差の範疇になっている。
時間のかかる重たい処理では「XPG SX930」シリーズのほうが、パフォーマンスが高くなる可能性はあるが、価格差を考えるとかなり微妙な差になっている。
ちなみに同じバージョンで計測した劇速NVMe対応SSDのSamsung「SSD 950 PRO 512GB」の結果と比べても、大きく違わないスコアーと数値になっている。リード2500MB/秒、ライト1500MB/sを発揮する劇速SSDだが、実アプリケーションベースではあまり体感できることは少なかったりする。
Samsung「SSD 950 PRO 512GB」の結果
本命のゲームロード時間を計測
最後はゲームデータを保存した際のロード時間だ。ゲームタイトルは、多くの人がハマっているBethesda SoftworksのRPG「Fallout 4」だ。自由度の高いオープンワールドゲームだけあって、ロード時間はかなり長めで、SSDの効果をモロに体感できるゲームになっている。
ロード時間の計測は、スタート地点となる地下シェルター「Vault 111」、初期の拠点となる「サンクチュアリ・ヒルズ」。そしてかなりゲームを進めた状態の「レッドロケット・トラックストップ」で実行している。
また、HDDとSSDで、どのくらい違ってくるかも、気になったのでWestern Digitalの3.5インチHDD「WD Red 3TB」（WD30EFRX）を用意。シーケンシャルリード・ライト150MB/s前後となるHDDからのゲームロード時間の計測も行なっている。
拠点（居住地）作りにこだわったり、違う選択肢で2周目をプレイしたりと、いろいろ楽しめる「Fallout 4」。さまざまなMODが登場している点も魅力
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「レッドロケット・トラックストップ」での計測は、130時間程度プレイした状態。場所はスタート地点の近くだが、多くのクエストを消化し、マップもかなり埋まっている
「Steam」の設定で、「Steam ライブラリフォルダ」をSP550とSX930に追加。計測時に、各々ゲームデータをインストールしている
Fallout 4ロード時間（単位：秒） ←better
HDDとSSDの差は劇的で、オープンワールドマップの「サンクチュアリ・ヒルズ」で約15秒、マップに加え、各拠点の入居者数や装備、構造物、確保アイテムなど、読み込むデータが増えている「レッドロケット・トラックストップ」では、20秒近くも高速化した。
SP550とSX930は、ほぼ同じパフォーマンスだが、読み込みデータの多い「レッドロケット・トラックストップ」ではSX930が1秒短縮していた。
3年保証でパフォーマンスも文句なし
TLC NANDを採用したADATA「ASP550SS3-240GM-C」を試してきたが、240GBで8000円～9000円前後と手ごろな価格で、2.5インチ SATA3 SSDとしては十分な性能を発揮。そのうえ、3年間保証とコストパフォーマンスは高いと言える。
TLC NANDを採用したADATA「Premier Pro SP550」。性能も価格も保証も文句なしだ
メインストレージだけでなく、筆者のようにメインSSDの残り容量が少なくなってきている人は、データ用に購入するのもいいだろう。
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