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ADATAの廉価帯SSDは、ゲームロード時間の短縮に効果あり

2016年01月30日 15時00分更新

文● 藤田忠　編集●北村／ASCII.jp

　960GBで約3万円前半、480GBでも1万7000円前後と、お値頃感ある製品が増えてきているTLC NANDフラッシュメモリーを採用した廉価帯SSD。

　TLC NANDフラッシュメモリーの弱点となる耐久性や書き込み速度も、キャッシュ技術や書き込み回数の抑制、ファームウェアの最適化などで解消。メジャーブランドの製品なら100万時間オーバーのMTBF（平均故障間隔）や国内3年保証も多くなっている。

　今回は、そんなTLC NANDを採用したADATA「Premier SP550」シリーズの240GBモデル（型番：ASP550SS3-240GM-C）を、最近すっかりメインストレージを圧迫しているゲームデータ用SSDとしてゲットしたので、軽くリード・ライト性能やゲームロード時間を試してみた。

TLC NANDフラッシュメモリーを採用したADATA「Premier SP550」シリーズ

TLC NAND対応コントローラーと独自技術が魅力

　TLC NANDフラッシュメモリーを採用した数ある廉価帯SSDのなかから、ADATA「Premier SP550」を選んだのは、その価格帯に加えて、コントローラーにTLC NANDに正式対応するSilicon Motion「SM2256」を採用しているのが大きなポイント。

　「SM2256」は2014年に発表されたコントローラーだが、独自のデータ保護技術「NANDXtend」を実装し、TLC NANDの欠点となるP/Eサイクル（書き込み/消去）を3倍に引き延ばし、耐久性を大きく向上させている。

　そのうえ、一部のNANDフラッシュをSLCモードで動作させた「SLCキャッシュ」とDDR3 DRAMキャッシュにより、シーケンシャルライト最大510MB/sがうたわれている。もちろん、保証期間が安心の3年間なのも、選んだ理由だ。

240GBモデルの「ASP550SS3-240GM-C」。8000円～9000円前後の手ごろな価格で、3年保証と魅力的

　購入した「ASP550SS3-240GM-C」との比較対象が欲しかったので、ADATAに相談したところ、ゲーマー向けSSD「XPG SX930」を借り受けられたので、こちらもテストしている。

　「XPG SX930」はJMicron製コントローラー「JMF670H」を採用し、“エンタープライズグレード”という高耐久な“MLC plus”NANDフラッシュメモリーを採用することで保証期間が5年間と長いのが特徴だ。

ゲーマー向け「XPG SX930」シリーズの240GBモデル。MTBF(平均故障間隔)は150万時間と「Premier Pro SP550」と同じだが、保証期間は5年間になっている

Premier Pro SP550シリーズスペック表
型番	ASP550SS3-120GM-C	ASP550SS3-240GM-C	ASP550SS3-480GM-C
容量	120GB	240GB	480GB
NANDフラッシュタイプ	TLC
コントローラー	Silicon Motion SM2256
シーケンシャルリード	560MB/s	560MB/s	560MB/s
シーケンシャルライト	410MB/s	510MB/s	510MB/s
4Kランダムリード	60000 IOPS	75000 IOPS	75000 IOPS
4Kランダムライト	70000 IOPS	75000 IOPS	75000 IOPS
MTBF	150万時間
製品保証	3年間
実売価格	5500円前後	9000円前後	1万7000円前後

XPG SX930シリーズスペック表
型番	ASX930SS3-120GM-C	ASX930SS3-240GM-C	ASX930SS3-480GM-C
容量	120GB	240GB	480GB
NANDフラッシュタイプ	MLC Plus
コントローラー	JMicron JMF670H
シーケンシャルリード	560MB/s	560MB/s	540MB/s
シーケンシャルライト	460MB/s	460MB/s	420MB/s
4Kランダムリード	70000 IOPS	75000 IOPS	75000 IOPS
4Kランダムライト	45000 IOPS	70000 IOPS	72000 IOPS
MTBF	150万時間
製品保証	5年間
実売価格	7500円前後	1万4000円前後	2万5000円前後