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一日Osmoを外に持ちだしてみようとノープランで撮影

ぶれない手持ち式4Kカメラ「Osmo」の実力は?

2016年01月28日 09時00分更新

文● 田口和裕 編集●飯島恵里子/ASCII.jp

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ライブハウスに行ってみた

客席後方からの撮影だが手ブレを気にする必要がないというのは本当に楽だ。

 さて、最後に向かったのは四谷のライブハウス「Outbreak」さん。最近はSNSなどによる拡散を狙ってファンによる撮影を許可しているバンドやアイドルグループも多く、オールスタンディングの客席からでもブレずにステージを狙えるであろうOsmoはライブ撮影に向いてるのではないかと考えたのだ。

 今回ご協力をいただいたのは、魔女っ子見習いアイドルアイドル「マジカル♡ハニー」さん。オリジナル曲「マジカルmerry★Goランド」の冒頭を撮影させていただいた。



 これは想像以上に相性がいい。アイドルのような動きの激しい被写体でもバッチリ追うことができる。もっと言えば撮影者がモッシュに巻き込まれようがリフトされようが、極論を言えばOsmoを落としさえしなければなんとか撮影は可能だろう。むしろより臨場感あふれるいい動画が撮れそうだ。

撮影した動画をYouTubeにアップしてみた

 というわけで本日の無計画な撮影は終了。その日のうちにmicroSD経由でPCに取り込み、出来上がりをチェックしてみた。

 さすがに4K映像ということで筆者のPCで再生するには負荷が大きかったので、とりあえず全ムービーをそのままYouTubeにアップしてみた。

 当然圧縮は施されるのだが、それでも美しいHD画質はプライベートで利用するには十分だろう。もちろん4K対応機材を用意すればプロクオリティの撮影も十分可能なスペックだ。

 ざっと見てとにかく驚いたのはやはり動きのヌルヌルっぷり。手ブレがない動画というのがここまで気持ちいいものだとは思ってもみなかった。高額なスタビライザーを用意しなければ不可能だったクオリティの撮影ができてしまうだけでもOsmo導入の価値はあるだろう。

 また、今回は試すことができなかったが、別売りアクセサリを使って自転車にマウントしたり、機動力を生かして狭いところに入り込んでみたりといったアクティブな使い方も楽しそうだ。

 操作の簡単さも特筆モノだ。撮影機材にそれほど詳しくない筆者でもマニュアルをサラッと見ただけですぐに使いこなすことができた。最初はズームができない単焦点レンズなんて使いにくそうと思ったのだが、逆にズームができないという制約があることで、おもしろいアングルや動きを工夫できたような気がする。

 だが、気になった点もいくつかあった。筆頭はやはりバッテリー問題だろう。  公称持続時間は60分、スリープモードにしていた時間もあるが、やはり一日持ち歩くには厳しいと言わざるをえない。フル充電した予備バッテリーを1個ないし2個は用意しておく必要がある。

 また、内蔵マイクはあくまでおまけ的なものと考えておいたほうがいい。性能もよくないうえに静かな場所ではジンバルのモーター音をかなり派手にひろってしまう。きちんと音声を収録したいのであれば外部マイクは必須だろう。

 とは言え、10万円を切る値段でここまで視覚的にわかりやすい効果が現れる映像撮影が楽しめるのは画期的だろう。

 本格的な映像制作目的はもちろんだが、プライベートユースでも工夫次第でかなりおもしろい製品だと感じた。

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