月刊 格安SIM王 第10回
プランごとのSIMフリースマホの選び方、iPhone/iPadとの相性をあらためて確認
mineoに最適!? いま使いたいSIMフリースマホの選び方まとめ2016年新春
2016年01月15日 11時00分更新
SIMフリー機がいよいよ買いどきになってきた
最近、SIMフリースマートフォンにあらためて注目が集まっている。まさに選びがいのある時代になってきたからだ。今回は格安SIMサービス「mineo」で使い勝手のよいSIMフリースマホの選び方を紹介しよう。
数年前から簡単に入手できるようにはなっていたが、2つの理由からあまり注目されてこなかった。1つは、どちらかというとキワモノ的で、価格面でも品質面でもコストパフォーマンスの良いものではなかった。馴染みのないブランドの製品ということもあった。
もう1つは大手キャリアが販売するスマートフォンの良質中古が比較的手軽に手に入っていたということ。これまで格安SIMでは、採用回線に対応していればSIMフリーである必要はなかった。
mineoであればAプランはauのLTE対応機、Dプランはドコモ機であればほぼ使えたからだ。そして、未使用品やそれに近いものが簡単に入手でき、性能やブランドを考慮すれば、価格もSIMフリースマートフォンよりもずっと割安だったこともある。
それが、ここに来て時代が変わってきた。中古スマートフォンは供給も価格も手軽に入手できるものではなくなりつつある。それと対応するように、SIMフリースマートフォンのラインナップは充実、キャリア端末の中古に対してコストパフォーマンスもブランドも互角か上回るようになってきた。
では、そのなかから「これぞ!」というモノを引き当てるにはどうすればいいだろうか。
動作確認表を確認することが王道
まず、最初に言いたいことは、格安SIMで端末選びする際「××のネットワークだから、××で売っている端末は使える……」と思い込まないようにすること。失敗したくなければ、格安SIM事業者の動作確認表を確認するのは絶対だ。
方式や対応を十分理解していれば、むしろ対応表にない組み合わせにチャレンジしても構わないのだが、携帯電話ネットワークとスマートフォンの世界は、刻一刻と状況が変化しているため、最近になって新しい組み合わせに注意すべき点が増えている。
例を出すと、格安SIMサービス「mineo」のAプラン、つまりauネットワークを使った格安SIMにおいてのiPhone/iPadだ。iOSのアップデートのたびに動作状況が変わるため、一昔前の情報は役に立たないので要注意だ。現状を一覧表にまとめてみたので、iPhoneを使いたい人はまずチェックしてほしい。
※今後、iOSのバージョンアップにより挙動が変わる可能性がある。※au版iPhone 5s/5cはiOS 7まではデータ通信利用可能。※au版iPhone 5は動作確認機種から外れている。※キャリア版をSIMロック解除すれば、SIMフリー版と同等となる見込み。※このほか、古い世代のiPhone/iPadのSIMフリー機(海外購入など)では、対応しない場合がある。
また、詳細は仕様違いによるものもある。たとえば一部の格安SIMサービスでは3G専用端末に対応しないこともあった。これは、同じドコモのネットワークを使った格安SIMサービスであっても、細かな動作が異なっていることが原因だ。ある格安SIMサービスで問題なく使えたからといって、別の格安SIMサービスでも使えるとは限らない。
そのほかに、過去に格安SIMサービスでの動作に対応しない仕様のスマートフォンがあったこともある。「せっかく用意した端末なのに使えない!」ということのないよう、事前にしっかり確認したい。
auのVoLTE対応機は要注意
上記のように多少の非対応機種を除けば、「携帯電話事業者A社のネットワークを使った格安SIMサービスの場合、方式が合致し、かつA社の販売する端末ならだいたい使える」というのがこれまでの通例だったが、最近はそうとも言えないケースが出てきた。auのVoLTE対応機だ。
auが販売するVoLTE対応スマートフォンはそのままでは、原則、mineoをはじめauネットワークを使う格安SIMサービスで利用できない。最近登場した、型番の3桁目が“V”の機種が該当する(例:SCV31など)。これらはauのVoLTE対応SIM専用機となっている。
たとえばauネットワークを使うmineoのSIMは、auのVoLTE対応端末が認識しない。またmineoでは最近、VoLTE対応のSIMを別途提供開始しているが、このSIMに交換しても認識しない。
mineoの動作確認端末一覧によれば、VoLTE端末は「Galaxy S6 edge SCV31など今夏以降のモデル」が対応とされているが、これはSIMフリー化したSCV31に限られる。
つまり、mineoのAプランでauのVoLTE対応のスマートフォンを使うにはSIMロックの解除が必要。それに加えてVoLTE対応SIMへの変更が条件だ。
(次ページでは、「Dプランなら対応範囲が広く、かなり安心」)
この連載の記事
-
第26回
sponsored
スマホとつないでちょっと便利で楽しくなる周辺機器カタログ2017 -
第25回
sponsored
スマホアプリはこれだけでOK? Google×Android公式アプリ総ざらい -
第24回
sponsored
2017年はスマホでいい音を聞こう! スマホとセットで使うオーディオ祭 -
第23回
sponsored
輝け、格安SIMの10大ニュース2016パート2! -
第22回
sponsored
これは知っておきたい! 格安SIMのウソホント!? -
第21回
スマホ
進化したiPhone 7は格安SIMを使っていても買うべきか? -
第20回
スマホ
iPhone/Androidスマホの写真・動画を保存・共有する方法 -
第19回
スマホ
ドコモとau両対応の日本特化型スマホ「arrows M03」を一足早くレビュー -
第18回
スマホ
格安SIMのスマホ調達は中古が良い理由! 中古購入Q&A -
第17回
スマホ
格安SIMでも機種変更は大丈夫! iPhone・Android間のデータ移行って実は簡単 -
第16回
スマホ
災害時でも大丈夫? 格安SIMは被災地でも役に立つのか!? - この連載の一覧へ