芝浦工業大学は12月16日、情報工学科教授と小説家が共同開発した初心者向け小説執筆支援アプリ「あらすじ創作アプリ」を開発したと発表した。
同大学情報工学科の米村俊一教授が開発したもので、作家を目指したいもののどこから書き始めればよいのかわからない初心者に向け、認知心理学の手法とプロの小説家の助言をもとに開発した。
開発の過程では、プロ作家の思考パターンを抽出、小説家の執筆支援をシステム化し、書き手がソフトのガイドに沿ってアイデアを記入していくことで断片的な思考を繋いでひとつのあらすじにまとめることができるソフトを開発。
しかし、語彙や経験が乏しい初心者にとってはそれでも創作が難しいとして、新たに「ゼロから創作」を目指し、あらすじの文型も表示して利用可能とし、小説の中でもよく用いられる表現を文節単位で提示、章構成をわかりやすくまとめられるものとした。
学生に対して試験させたところ、物語の書き出しや創作にかかる時間に対しては良好な結果を得たという。現在も改良中のソフトウェアで公開は未定とのこと。今後はスマホやタブレットでも動作できるようにし、さらに小説本体の執筆までサポートするアプリケーションに仕上げてゆくという。