NetHack.orgは12月8日、約10年ぶりのNetHackの新バージョン「NetHack 3.6」をリリースした。
NetHackは1980年代に「Rogue」を元に作られたASCIIキャラクターベースのゲーム。ダンジョンの迷路を抜けて地下深くの階層を降り、イェンダーの魔除けを入手して地上に帰還する。迷路もアイテムもモンスターもすべてASCIIテキストで表示され、MS-DOSやUNIXなど様々なOS上でプレイされた。
入るたびに毎回違うダンジョンになる迷路自動生成、モンスターの動きやアイテムの取得・利用などのゲームシステムはいくつかのバリエーションを産み、「不思議のダンジョン」シリーズをはじめとした「ローグライク・ゲーム」として確立している。
NetHackは2003年にバージョン3.4.3がリリースされてから、各種変更や機能拡張がなされた「3.5」やサブバリエーションはあったものの、公式の新バージョンが出ていなかった。新バージョンには細かな修正や改良が行われている。また、バージョン3.6にはNetHackの熱烈なファンであり2015年3月12日に死去したファンタジー/SF作家のテリー・プラチェット氏への追悼の思いから、様々なネタが仕込まれているという。
ソースコード込みで公開されており、LinuxやOS/2、Windows CE、VMSなど各種OS向けにコンパイルして動かせるほか、Windows 7/8/10向けとMac OS X用のバイナリープログラム(ダウンロード後にすぐに実行可能)も用意されている。