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10年を超えるブランクを経て再登場

伝説のテキストゲーム「NetHack」、新バージョンがリリース

2015年12月09日 14時42分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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NetHack(自キャラは@、#が通路、モンスターやアイテムはアルファベット)

 NetHack.orgは12月8日、約10年ぶりのNetHackの新バージョン「NetHack 3.6」をリリースした。

 NetHackは1980年代に「Rogue」を元に作られたASCIIキャラクターベースのゲーム。ダンジョンの迷路を抜けて地下深くの階層を降り、イェンダーの魔除けを入手して地上に帰還する。迷路もアイテムもモンスターもすべてASCIIテキストで表示され、MS-DOSやUNIXなど様々なOS上でプレイされた。

 入るたびに毎回違うダンジョンになる迷路自動生成、モンスターの動きやアイテムの取得・利用などのゲームシステムはいくつかのバリエーションを産み、「不思議のダンジョン」シリーズをはじめとした「ローグライク・ゲーム」として確立している。

 NetHackは2003年にバージョン3.4.3がリリースされてから、各種変更や機能拡張がなされた「3.5」やサブバリエーションはあったものの、公式の新バージョンが出ていなかった。新バージョンには細かな修正や改良が行われている。また、バージョン3.6にはNetHackの熱烈なファンであり2015年3月12日に死去したファンタジー/SF作家のテリー・プラチェット氏への追悼の思いから、様々なネタが仕込まれているという。

 ソースコード込みで公開されており、LinuxやOS/2、Windows CE、VMSなど各種OS向けにコンパイルして動かせるほか、Windows 7/8/10向けとMac OS X用のバイナリープログラム(ダウンロード後にすぐに実行可能)も用意されている。

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