まずはストレージの取付
ストレージの取付で必要な作業は、底面にある4つのネジを回して、M.2 2280/2242スロットにストレージをセットするだけ。自作PC経験のない人であっても事故率は低いと思われる。
今回用意したSSDは、M.2 2280モジュールのSanDisk「SD8SNAT-128G-1122」(128GB)。これは1万円前後で入手可能なSSDに留めると、トータルのコストを抑えつつ、十分活用できる範囲になりそうだと判断したからだ。
よくある操作は
Atom搭載機よりも快適
ベンチマークは「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」を実行した。設定は「標準品質(ノートPC)」、1280×720ドット、フルスクリーン、DirectX 9/DirecetX 11。DirectX 9では想定していたよりもスコアが伸びる結果になったが、やはり最新の3Dグラフィックスを多用するゲームのプレイは厳しい。
「Core M-5Y10c」自体はノートPCにも採用されているCPUであり、ランクとしてはAtomの上になる。では、Atomとはどう体感が異なるのだろうか。
まずフルHDのストリーミング再生は、6時間ぶっ通しでチェックしてみたが、もたつきらしいもたつきもなし。またネットワークが不安定になることもなかった。ネットワークについては、アンテナがしっかりと用意されているのが大きいのもあるだろう。
ブラウザーゲームは限定的にOKな程度だ。「艦これ」は問題ナシだが「千年戦争アイギス」は厳しかった。Flashを多用したウェブサイトも同様なので、このあたりは割り切るといいだろう。HTML5ベースの表現手法を多用するサイトについては、問題ナシということから、大半のシーンでウェブブラウズ回りのストレスはないと思っていい。
次に3Dゲーム。「Intel HD Graphics 5300」をCPUに内蔵しているため、グラフィックス性能はそれなりといったところだが、上記のベンチマーク結果からもわかるように最新のゲームは厳しい。数世代前のMMORPGであれば設定次第でOKといった認識がいいだろう。
思いつきで、とても久しぶりに「ラグナロクオンライン」をLIVA Coreで遊んでみたが、これは快適そのもの。軽めのゲームであれば、設定次第ではあるが専用機化も狙えそうだ。
また発熱については第2回でも触れるが、筐体全体がかなりホットになる。そのため、風通しのいいところへの設置はマストだ。CPU温度はOCCT 4.4.1をしばらく回すと65度付近に張り付く。筐体の温度も45度以上で、場所によっては50度を超えていた。
(→次ページヘ続く 「ついでに分解してみよう」)
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