ファーウェイ・ジャパンは都内で製品発表会を開催。SIMフリースマートフォンの新フラグシップモデル「HUAWEI Mate S」の国内投入を発表した。12月4日の発売で、予想実売価格は税抜7万9800円。同社公式オンラインストア「Vモール」や家電量販店で販売するほか、MVNOの楽天モバイル、U-Mobileからのリリースも公表されている。
HUAWEI Mate Sは海外では9月のIFA2015で公開。フルHD解像度の5.5型有機EL、高性能なオクタコアCPU「Kirin 935」を搭載する一方、金属筐体で7.2mmという薄型ボディーも大きな特徴だ。発表会中では明らかにiPhone 6s Plusを意識した比較も行なわれたが、iPhone 6s Plusが約192gなのに対し、約156gと大幅に軽量である。
発表会のプレゼンでまずアピールされたのは、やはりデザイン。背面は手のひらにフィットしやすい丸みを持った形状を採用。このデザインで十分な利用時間を確保するため、両端がくぼんだバッテリー(2700mAh)を採用しているとのこと。また、側面は上下両方にダイヤモンドカットが施されており、デザインのアクセントとなっている。
機能面で紹介されたのは指紋認証。背面の指紋センサーにタッチするだけで、スリープ状態から一気にロック解除されるのは、昨年発売された「Ascend Mate 7」からだが、スピードや感度が改善。認識にかかる時間が0.5秒減っただけだが、使っての心地よさでは大きく違うとする。
またこの指紋センサーは、ただ端末の認証につかうだけでなく、タッチパッドのようにも使える。たとえばホーム画面で下に動かせば通知領域を出し、そこから上に動かせば引っ込めることが可能。大画面のスマホで、一番上にある通知領域を引っ張り出すのは端末の持ち替えが必要な操作だけに、これが想像以上に便利。さらに長押しでカメラのシャッターを切ったり、ギャラリーアプリでのフリック操作などにも使える。
拳の指で軽くコツンと叩いて操作する「ナックルセンス 2.0」は、すでに発売されている「HUAWEI P8max」でも搭載されている機能だが、ダブルタップで画面キャプチャー、文字を描いてアプリの起動などに加え、タップしてそのまま図形を描くことで、その部分だけを切り抜くようにキャプチャーする操作も可能である。
カメラについてはリアに1300万画素センサーを搭載。単純な画素数のみならず、光学式手ブレ補正のほか、RGBWの4色センサー、2色フラッシュなども特徴的。さらに各種設定をマニュアルで変更できる「プロモード」が用意されている。このほかボイスレコーダーアプリでは、端末内の3つのマイクで声の方向を認識する機能が用意されている。
カラバリはミスティックシャンパン、チタニウムグレー、ローズゴールドの3色。パッケージにはヘッドセット、革製のフリップカバーが標準で含まれているなど、付属品にもこだわりが見られる。
さらに詳しいスペックについては、一番下の表のとおり。LTEではドコモXiの3周波数に加えて、海外の多様な周波数に対応する。なお、今回国内販売が決定されたのは32GBモデルのみ。海外では限定モデルとして、感圧タッチ機能が付いたバージョンも用意されていたが、こちらについては今回の発表では触れられなかった。
「HUAWEI Mate S」の主なスペック | |
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メーカー | ファーウェイ |
ディスプレー | 5.5型有機EL |
画面解像度 | 1080×1920ドット |
サイズ | 約75.3×149.8×7.2mm |
重量 | 約156g |
CPU | Hisilicon Kirin 935 2.2GHz+1.5GHz(オクタコア) |
内蔵メモリー | 3GB |
内蔵ストレージ | 32GB |
外部メモリー | microSDXC(最大128GB) |
OS | Android 5.1 |
最大通信速度 | 下り最大150Mbps |
対応周波数 | FD-LTE:バンド1/2/3/4/5/7/8/12/ 17/18/19/20/25/26/28 TD-LTE:バンド40、 W-CDMA:バンド1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
無線LAN | IEEE802.11n(2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:約1300万画素/イン:約800万画素 |
バッテリー容量 | 2700mAh(交換不可) |
SIM形状 | nanoSIM |
カラバリ | ミスティックシャンパン、チタニウムグレー、ローズゴールド |
発売時期 | 12月4日 |