これが3万円台デスクトップの実力だ!
ECS「LIVA X2 LIVAX2-4/64-W10」
今回、低価格デスクトップPCとして試用したのは、ECS「LIVA X2 LIVAX2-4/64-W10」だった。
本機は低価格なコンパクトPCの中でもオリジナリティーあふれる外観の1台だ。一見すると弁当箱のような、手のひらサイズの筐体にデスクトップPCの機能がギュッと凝縮されている。なお、メーカーサイトでは「X2」はXに2の上付き数字(Xの2乗)で表現されている。
CPUにはCeleron N3050(2.16GHz)を採用。メモリーは4GB、内蔵ストレージにはeMMC 64GBを搭載する。OSはWindows 10 Home 64bit。
製品型番の後半「-4/64-W10」がこれらのスペックを示しており、兄弟機としてメモリー2GB/ストレージ64GBの「LIVA X2 LIVAX2-2/64-W10」、メモリー2GB/ストレージ32GBの「LIVA X2 LIVAX2-2/32-W10」もラインナップされている。
最上位機種である「LIVA X2 LIVAX2-4/64-W10」が3万円台で購入できるので、当然ながら兄弟機はいずれもそれ未満で購入可能。LIVA X2 LIVAX2-2/32-W10との価格差は約8000円で、メモリーとストレージの余裕を考えたら最上位機種である本機を選ぶのが無難かもしれない。
「LIVA X2 LIVAX2-4/64-W10」を実際に起動してみると、eMMCの恩恵で起動は迅速。アプリ類はほぼ無インストールなので、Office系アプリを含め自前で用意する必要がある。
ストレージは小さめなのでアプリ限定にしておき、画像や動画などの各種データは、USB 3.0ポートに接続した外付けHDDなどに逃がしていく使い方が理想的だろう。
Bluetooth 4.0に対応しているので、Bluetoothキーボード/マウスをいったんペアリングしてしまえば、本体に搭載されるUSB 3.0ポート3基はすべて周辺機器に使える。ハブを用意しなくても十分活用できそうだ。
なお、USB 3.0ポートのいちばん右側は「EZ Charger」に対応したポート。2Aの高出力が可能で、スマホやタブレットを高速で充電できる。また、本体がオフの場合でもACアダプターがつながってさえいれば、給電することが可能となっている。
HDMIは4K出力も可能!
本機は、HDMI出力で最大3840×2160ドットの出力、つまり4K出力が可能となっている。高解像度ディスプレーや大型テレビに出力して広いデスクトップでWindowsを操作したり、大画面で動画など楽しんだりできるというわけだ。
またビデオ出力(D-sub)からも最大2056×1536ドットでの出力が可能なうえ、HDMIとの同時出力も可能。ケーブルを用意するだけでデュアルスクリーン環境を構築できる。
4Kディスプレーを用意できなかったので実際の画質は残念ながら未確認なのだが、フルHDディスプレーにHDMI接続してストリーミング動画を再生してみたところ、HD画質でストレスなく視聴できた。
(次ページへ続く、「液晶ディスプレーの背面に設置して 液晶一体型PCとしても使用可能」)
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