液晶ディスプレーの背面に設置して
液晶一体型PCとしても使用可能
LIVA X2 LIVAX2-4/64-W10はファンレス設計。CPUファンを搭載しない以外にも、内蔵ストレージがeMMCでであることも静音性に寄与している。長時間駆動するとやや本体が熱くなる傾向はあるものの、無音で利用できるのはリビング使いで向いているだろう。
筐体はコンパクトサイズなので、そのまま机上に設置しておいても邪魔にならない。しかし、逆にこれだけコンパクトなモノを机に置かなくてもねえ、という向きもあるかもしれない。
そんな人にぜひ試していただきたのが、付属のマウンターだ。このマウンターをディスプレー背面にあるVESAマウント用のネジ穴に固定。本体の底部にはネジ穴があり、そこに専用ネジをねじ込んでネジの頭部分をマウンターにガチャンと固定すれば、本体をディスプレイの裏面に据え付けて運用できる。
普通のディスプレーがあたかも一体型PCのような感じで操作できるというわけだ。
また内部にはストレージ拡張用の「M.2 2280/2242スロット」が搭載されている。SATA接続のM.2スロット対応SSDを接続することで内蔵ストレージを増量でき、別OSをインストールすればデュアルブート環境も構築できる。
わずか1基の空きスロットではあるが、拡張性の高くないコンパクトPCとしてはかなりアドバンテージのある仕様となっている。
この「LIVA X2 LIVAX2-4/64-W10」は、その価格設定と、コンパクトでややファンシーな外観からすると意外なほど基本性能が充実した製品といえるだろう。
特に3基のUSB 3.0ポートによって周辺機器を潤沢に接続できる点は、拡張性の低い低価格コンパクトPCの弱点を補うものだ。普段使いのPCとして必要十分でありながら、3万円台という魅力的な価格設定は、買い替えデスクトップPCの選択肢の1つになるはずだ。
低価格デスクトップでもあれば安心!
3万円台で買えるなら、デスクトップPCも捨てたものではないというもの。意外にも、「これさえあれば何も要らない」的な製品は見つかるものだ。
愛用のディスプレーやキーボードがあるために、ノートPCに完全移行するのをためらっているような人なら、ぜひコンパクトで低価格なデスクトップPCの導入を検討していただきたいと思う。
訂正とお詫び:初出時、一部表記に誤りがございましたので、訂正いたします。(2015年12月8日)
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