富士通は11月20日、日本ケンタッキー・フライド・チキン(以下、日本KFC)のネットオーダーシステムを構築したと発表した。顧客はKFCのサイトからメニューを閲覧・選択し、受け取り店舗や日時を指定して予約注文が可能。10月30日から国内545店舗において運用が開始されている。
KFCでは、クリスマスシーズンなどの繁忙期に店舗での事前注文受付や、電話での予約注文を行っているものの、待ち時間が長くなり、注文予約と通常購入の顧客で店内が混雑するなど、解決策が求められていた。今回のインターネットによる注文システムはこの混雑解決のためのもの。
新システムでは、KFCのサイトからメニューを選択し、受け取り店舗や日時を選択することで予約が可能。Web決済においてはクレジットカード払いのほか、KFCが提携しているポイントカードも利用できる。
またオーダー情報は、その店舗ごとのPOSsystemと連携しているため、事前に決済済みの顧客は受取時間に来店した際、商品をスムーズに受け取れる。店舗としても、従来の販売方法に加えて新たなチャネルを持つことで販売機会を増やせる。
富士通は今後、デリバリー注文の受付システムを追加するなど、さらなる支援を行っていく方針。また、こうした顧客の購入履歴情報などをオムニチャネルに応用することで、個々の顧客の嗜好に合った商品情報の提供や、来店時の特典自動付加など、新たなサービスを提案するとしている。