日本ユニシスとイトーキは11月9日、AIが会議支援を行なう次世代のオフィスコンセプトとプロトタイプを公開した。
「より高い創造性を発揮する近未来オフィス空間の構築」を目的に、ユニシスのAI技術とイトーキのオフィスデザインを融合させた次世代のオフィス研究「近未来オフィスU&I空間プロジェクト」のコンセプトモデル。2014年11月公開のプロトタイプを進化させた「プロトタイプII」にあたる。
新たなコンセプトでは、AI技術が会議の進行を能動的かつ柔らかにサポートすること目的としている。会議において発話された文章はリアルタイムにテキスト化、単語に分解された状態で壁に投影される。重要なキーワードはテーブルに表示される。
さらに、AIがキーワードに関連する情報をレコメンドし、会議参加者が情報にタッチすればその情報全体が壁面に投影。基本的にはプロジェクターの応用のようだが、必要な情報を参加者に提供する際にARメガネの併用も行なうとしている。
参加者ごとの発話量や情報やりとりの順番をAIが学習し、回数を重ねるごとにレコメンドする情報など会議を活性化することができる。両社では、実証実験を経て2017年前半の販売を予定するとしている。