来訪したユーザーがすぐ離れてしまうページを特定し改善する
直帰率⇒レポート:行動 → サイトコンテンツ → ランディングページ
直帰率を選択し、並べ替えを「加重」に
直帰率は「1ページしか閲覧されなかったセッションの割合」です。直帰率が50%を超えているページは改善の余地があるページと考えてよいでしょう。
加重並べ替えは、数値順ではなく、重要性に基づいてパーセント値のデータを並べ替える機能です。直帰率を選択して、加重並べ替えをすることで、アクセス数が多く、直帰率も高い、改善の余地があるページを表示できます。直帰率上位のページから改善していきましょう。ただし、1ページで完結しているランディングページなど、直帰率が高くて当たり前のページもあります。直帰率が高い=悪いではありません。
実際にどうするの? 対象のページをユーザーの気持ちになり確認する
直帰は、リアル店舗の店内をチラっと確認して出てしまうことと同じです。ユーザーがなぜ直帰するのか、ユーザーの気持ちになって改善策を検討することが大切です。次のようなケースが考えられます。
- 「見出し」と「内容」が異なっていないか。ユーザーが見出しから期待する情報を与えられているか
- 文字ばかりで、読むのが面倒だとユーザーが感じないか
- コンバージョンの導線が分かりづらくないか
- 次に見てほしいページのリンクがわかりやすいか
キーワードからユーザーが欲しい情報を知る
オーガニック検索⇒レポート:集客 → キャンペーン → オーガニック検索
検索クエリ⇒レポート:集客 → 検索エンジン最適化 → 検索クエリ
「オーガニック検索」はサイトに流入してきた検索キーワード、「検索クエリ」は検索結果でサイトが表示されているキーワードがわかります。
「検索クエリ」は、Google 検索結果でのサイトのパフォーマンスを監視、管理できるツール「Googleサーチコンソール」(旧Googleウェブマスターツール)を設定することで利用できます。
「オーガニック検索」の「not provided」は、Yahoo検索/Google検索などSSL化された検索エンジンからのキーワードが取れなかった流入になります。近年、SSL化が進み、流入キーワードの取得が困難になっているため、検索クエリもあわせて分析するとよいでしょう。
実際にどうするの? ページ内で目立たせる情報のヒントにする
「キーワード」はユーザーが気になっている情報です。キーワードをページ内で目立たせれば「これは自分向けの情報だ」と認識し、コンバージョンにつながりやすくなります。次のようなケースが考えられます。
- 「即日」が多いときは、すぐに商品が欲しいユーザー向けに「翌日お届け」「●日で発送」などの情報を目立たせる
- 「口コミ」が多いときは、商品に不安があるユーザー向けに「お客様満足度95%」「リピート率90%」などのコピーを目立たせたり、安心できる情報を追加したりする
- 洋菓子店で「クッキー」など特定のキーワードが多ければ、その商品を探しているユーザーが多いので、特集を組んだり、商品ページへの導線を強化したりする
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Google アナリティクスで得られる、すべてのサイトに共通する重要な分析項目と改善例を紹介しました。
Webマーケティングは、リアルマーケティングと比べると、多くの数値が取得できるためどこを見ればいいのか迷いがちです。集客施策の方法といったインパクトの大きいところから、具体的に何をすればいいのかまで深掘りして分析・改善することが大切です。