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使い勝手がよく、手軽に記録できる良製品

iPhone対応のソニー「SmartBand 2」のセンサーが優秀だった

2015年10月31日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 新発売の活動量計「SmartBand 2 SWR12」は、リストバンド型の光学式心拍計を内蔵。ソニーモバイルコミュニケーションズの製品としては、iOSとアップルが提供するアプリ「ヘルスケア」に対応した点がニュースです。iPhoneとの組み合わせで2週間ほど使ってみました。

 第一印象のよさは、前回お伝えした通り。箱を開けてロギングを始めるまでの手間も最小限で、初めての方でも戸惑うことはなさそうです。アプリをインストールし、コアにUSBケーブルをつないで充電し、スマートフォンとのペアリングを済ませ、腕に巻いてしまえば、あとは特にすることがありません。

 年齢、身長、体重などは、iOSのヘルスケアで設定したパーソナルデータが使われ、アカウントの登録や、ログイン操作もいりません。歩行距離の計算に必要な歩幅も、身長から自動設定されます。と言うより、iOS用アプリ「SmartBand 2」にはその設定項目はありませんので、身長の割にストライドの長い人や短い人はその点、よろしくご確認ください。

iOS用アプリ「SmartBand 2」のホーム画面。接続状態とコアのバッテリー残量、現在の心拍数とその日の歩数、睡眠時間、そして目覚ましの設定が一覧できます

心拍数の表示画面。直近の数値の推移と、最低/最高/平均心拍数を表示します

歩く、走る、眠るを自動認識

 運動状態から、覚醒と睡眠を自動的に判別して記録するのが、SmartBand 2の特徴です。睡眠前にボタンを押してモードを変える必要はありませんし、モードを変え忘れて睡眠が記録できていなかったということもありません。

 ただ、昼間にうっかり1時間ほどうたた寝をしても、睡眠として判定されず、記録されていなかったことがありました。運動状態を判別するしきい値は、余裕を取って設定されているようです。海外には、この種の活動量計を健康管理のためと言って従業員に配る会社もあるようですが、従業員のサボタージュを監視する目的には向かないかもしれません。

睡眠時間と同時に、その質も記録します。ただし、深い/浅いをパーセンテージで表示するだけで、どの時間帯が浅い眠りで、どの時間帯が深い眠りだったのかはわかりません

 また、同じ歩行でも、ウォーキングとランニングを自動的に判別して記録します。これもちょっと走った程度ではランニングとして記録してもらえません。では一体どれほど走り続ければランニングとして記録してもらえるのか。それを試しているうちにインターバルトレーニングのような状態になり非常に疲れましたが、数分程度走っている状態が続けばいいようです。

 これは公園などで毎朝のランニングを日課としている方には、かなり便利な機能だろうと思われます。ランニングの途中、ダウンのためにウォーキングをはさんでも、しっかり分けて記録されるわけですから。

歩数の記録画面。一週間の概要と、その日の歩数と消費カロリーを表示します。一日の目標歩数(画面では7500)も設定できます

ウォーキングの記録画面。カウントした歩数のうち、ウォーキングの状態だった部分の距離/時間/消費カロリーを表示します。こちらではウォーキングする時間の目標(画面では2時間)を設定できます

ランニングの記録画面。わずか8分しか走れなかったことを示しています

(次ページでは、「心拍センサーが優秀」)

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