新発売の活動量計「SmartBand 2 SWR12」は、リストバンド型の光学式心拍計を内蔵。ソニーモバイルコミュニケーションズの製品としては、iOSとアップルが提供するアプリ「ヘルスケア」に対応した点がニュースです。iPhoneとの組み合わせで2週間ほど使ってみました。
第一印象のよさは、前回お伝えした通り。箱を開けてロギングを始めるまでの手間も最小限で、初めての方でも戸惑うことはなさそうです。アプリをインストールし、コアにUSBケーブルをつないで充電し、スマートフォンとのペアリングを済ませ、腕に巻いてしまえば、あとは特にすることがありません。
年齢、身長、体重などは、iOSのヘルスケアで設定したパーソナルデータが使われ、アカウントの登録や、ログイン操作もいりません。歩行距離の計算に必要な歩幅も、身長から自動設定されます。と言うより、iOS用アプリ「SmartBand 2」にはその設定項目はありませんので、身長の割にストライドの長い人や短い人はその点、よろしくご確認ください。
歩く、走る、眠るを自動認識
運動状態から、覚醒と睡眠を自動的に判別して記録するのが、SmartBand 2の特徴です。睡眠前にボタンを押してモードを変える必要はありませんし、モードを変え忘れて睡眠が記録できていなかったということもありません。
ただ、昼間にうっかり1時間ほどうたた寝をしても、睡眠として判定されず、記録されていなかったことがありました。運動状態を判別するしきい値は、余裕を取って設定されているようです。海外には、この種の活動量計を健康管理のためと言って従業員に配る会社もあるようですが、従業員のサボタージュを監視する目的には向かないかもしれません。
また、同じ歩行でも、ウォーキングとランニングを自動的に判別して記録します。これもちょっと走った程度ではランニングとして記録してもらえません。では一体どれほど走り続ければランニングとして記録してもらえるのか。それを試しているうちにインターバルトレーニングのような状態になり非常に疲れましたが、数分程度走っている状態が続けばいいようです。
これは公園などで毎朝のランニングを日課としている方には、かなり便利な機能だろうと思われます。ランニングの途中、ダウンのためにウォーキングをはさんでも、しっかり分けて記録されるわけですから。
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