これから数年の高画質機の要素を先取り
10月5日、パナソニックより世界初のUltraHD Blu-ray Disc対応レコーダー『DMR-UBZ1』が発表された。発売は11月13日。パナソニックは1月のCES 2015、9月のIFA 2015と海外の展示会で試作機を先行デモしていたが、UltraHD Blu-rayの再生に対応した世界初の製品は日本国内ではBD/HDD録画機であるDIGAの最上位モデルとして登場する。
UltraHD Blu-rayでは、「4K」(3840×2160)の解像度はもちろんのこと、「HDR」(ハイ・ダイナミックレンジ)という映像の輝度情報(グレースケール)を拡張する技術、「BT.2020」という自然界のすべての色をカバーする色域などをサポート。最新コーデックであるH.265(HEVC)を使い、各色10bitの深度、ビットレート最大100Mbpsの豊富な情報量を最大3層/100GBのディスクに収める。次世代の高画質をめぐる要素を、すべて先き取りするフォーマットになる。
同時にDMR-UBZ1は、パナソニックの「DIGAプレミアムモデル」であり、3TB・3チューナー搭載のハイエンド録画機(注:4K放送の録画には対応しない)として位置づけられる。
その企画と開発の背景をパナソニックでDIGAの画質設計と開発を手がける甲野氏に直撃した。